★ シリーズ 高岡中学校の歴史 7-1
- 公開日
- 2025/05/25
- 更新日
- 2025/05/25
高岡中の歴史
令和8年度に創立80年を迎える本校。
これまでの歴史を振り返りつつ、これからの高岡中学校の発展に向けて一緒に考えていけたら幸いです。
■ 高岡中の歴史 【その7】-1
*高岡中学校開校3年目
昭和24年度(1949年〜1950年)
校長:加藤 倉次郎 校長(初代)
生徒数:1,045人(男子:546人 女子:499人)
教員数:33人
▶ 学校のうごき
・5月 村内小中学校写生大会、村行政見学
全校一斉犬山子供博覧会見学
・6月 学友団、ディーン、ホームルーム活動開始
・8月 野球部郡代表として鳴海大会に出場
・10月 関西方面修学旅行(3年・2日間)
・11月 全校生徒刈谷博覧会見学
・1月 購買部設置
・2月 職員室竣工
・3月 大字別寄付植樹完了、植樹感謝祭
▶ 地域のうつりかわり
・4月 県広報誌「弘報あいち」創刊
高岡村長年勤続教員表彰式、村教員会総会
村営和洋裁学部誕生(高岡公民館内)
・5月 名大、名工大、愛学大設置
・10月 豊川用水着工
高岡村成人学級開催(於:高岡中学校・20回)
高岡村連合体育大会
・11月 刈谷博覧会
・12月 中日新聞夕刊発行
・3月 国鉄最初の豊橋民衆駅竣工
▶ 日本のできごと
・6月 ソ連引き揚げ再開(高砂丸)
・7月 下山総裁変死事件、中央線三鷹事件
・8月 古橋、橋爪:全米水泳で世界新
東北線、松川事件
・10月 米プロ野球・SFシールズ来日
・11月 湯川秀樹博士ノーベル物理学賞受賞
新聞の夕刊復活
・12月 お年玉付き年賀はがき発売
・1月 聖徳太子の十円札発行
▶ 世界のできごと
・4月 北大西洋条約NATO調印
・5月 ドイツ連邦共和国(西独)成立
・6月 仏・ベトナム協定調印
・9月 米英会談で対日講和会議の早期開催に合意
ソ連・原爆実験
・10月 中華人民共和国成立
ドイツ民主共和国(東独)成立
・1月 英・中国を承認
トルーマン水爆製造命令
・3月 世界平和擁護大会「ストックホルムアピール採択」
この年に関わる方が残した記録を紹介します。
「植樹の思い出」 初代PTA会長
学制の改革により高岡中学の新築工事が始まってから満3年、その間に村をあげての協力で、敷地も建物も大体の見通しはついた。もう後1年で一応の締めくくりをせねばならぬ。あれもこれもやりたいことは山ほどあるが、そのうちで自分が最もやってみたいのは植樹計画だ。建物ができても木の1本もないのは何とも殺風景で落ち着きもない。かと言っても金は工事に追いまくられて一円の予算もない。やるとすれば全部父兄の無償の協力によらねばならぬが、遠慮しておれば限りがないので、思い切って昭和24年新春早々PTAの総会を開いた。相談をかけると皆気持ちよく賛成してくれたが、植えるについては何か当局に腹案があるかとの質問に対して、私は次のように説明した。
「高岡には20の郡落がある。学校では先生と話し合いって植えたい場所を20か所つくる。これを各部落一つずつ割り当てる。大きな部落は広い場所を、その他は抽選で決める。決めてからは学校では一切小言や干渉はしない。皆さんの自由にやってもらいたい。できてからの維持管理は、その部落出身の生徒にやってもらうから、いつまでもその部落の植樹園として残るわけである。竣工は年度末。」
この案を発表すると、しばらくがやがや言っていたが、別に変った意見も注文もなく、気持ちよく引き受けて帰って行った。これで高中には良し悪しは別として、20の植樹園ができることになった。
1月の末から仕事が始まって、皆が出てきて木を植え始めると、間もなく部落間で物凄い競争が始まった。甲の組の木は大きい。乙の組はものが良い。自分の組も負けるものか。もっと大きな木を持ってくる……。といった調子でだんだん工事は大きくなり、庭木を積んだ牛車が道路いっぱいになり、庭石も運ばれるようになり、区長さんやPTAの役員が陣頭指揮で毎日精出して庭造りをしてくれて、本当に涙が出る思いだった。植え終わってから、私が数えて回ったら、牛車1台1本と思われる程の大きな木が400本くらいあった。
陽春4月の末、植えたつつじの満開のころ、裁縫室から畳を取り出してあちこちに場を作り、奉仕した人全員集まって、野立で一大茶会を催した。作った植樹園の前で一服の抹茶の味はなんとも言い得ない心持ちであっただろう。集まった人にちょっとした記念品を渡して、永い間ご苦労さんとあいさつした時、皆の顔は満足そうであった。
*掲載文を若干編集して紹介しています。
*『高岡中学校 創立30周年記念誌』より
▶ 掲載写真の紹介
・上…完成した校旗(昭和24年卒業記念として)
・下…当時の教職員