9/15 いのりの手(4年生 道徳)
今日のテーマは「友情・信頼」です。
〜今から500年ほど前のドイツに、見習い画家のデューラーとハンスがいました。二人の家は貧しく、働きながらでは思うように絵の勉強ができません。ハンスが「一人が働いて、もう一人が絵の勉強をしよう。お金を稼いでもう一人の勉強代にするんだ。勉強が終わったら交代して、もう一人が勉強すればいい。君の方が絵がうまいから先に勉強しろよ」と提案しました。デューラーは感謝を述べ、先生について勉強を始めました。何年か経って勉強を終えたデューラーがハンスの元を訪ねますが、鉄工所で長年働いたハンスの手はごつごつこわばり、筆を持てる状態ではありませんでした。それでもハンスは「絵筆はもてんが、ハンマーを持たせたら天下一品だぞ」と明るくデューラーを慰めてくれました。その時、デューラーが「自分を絵かきにしてくれたその手を描かせてくれ」と頼みました〜 その時に描いたハンスの手が『いのる手』と呼ばれる作品(一番下の写真)です。 自分を犠牲にして支えてくれたハンスの友情や,それに応えようと懸命に勉強するデューラーの姿,4年生の子には少しピンとこない部分もあるかもしれませんが、ハンスの手の細かな部分まで丁寧に描かれたこの絵からは、ハンスのことを心から愛おしく思うデューラーの気持ちが理解できたのではないでしょうか。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |