12/31 今日はどんな日に?『最後の日』と考えると、あれこれ気になってしまいますが(みなさんは違うかもしれませんね…)、そこは心落ち着けて、静かに新しい年を迎える準備をしたいものです。 < 大晦日とは… > 大晦日の「晦日」とは月末のことをいいます。「みそか」という言葉は、月の30番目の「三十日」に由来しますが、実際の日付に関係なく月の最終日を意味しています。12月31日は1年の最後の月の最終日であることから、「大晦日」となりました。 古来、お正月には新年の神様である「年神様(としがみさま)」がやってくるとされ、年神様をお迎えするために様々な行事が形成されていきました。 そのため、大晦日は寝ずに年神様を待つという習わしがあります。 < 大晦日の行事 > 大晦日には昔から行われている伝統行事がいくつもあります。すっかり習慣として身に染み付いている人も多いと思いますが、それぞれにきちんとしたいわれがあります。 大晦日を迎える前に、それぞれの行事の意味や込められた願いを知っておきましょう。 ◆ 除夜の鐘 ◆ 大晦日と言えば、除夜の鐘の音をイメージする人も多いのでは。除夜の鐘は大晦日にお寺でつく鐘の音であり、大晦日の夜から年明けまで、日付をまたいで行われます。 除夜の鐘は煩悩の数と同じ108回鳴らされるというのは有名な話です。仏教の教えに従って煩悩を払うために108回鳴らされるという説や、「四苦八苦」を数式にあてはめて4×9、8×9を足した108に合わせているという説があります。ほかにも、季節の目安である「二十四節気」と「七十二候」にちなみ、それぞれと月の数を足して108に合わせているという説もあります。 除夜の鐘の「除」には、古きを捨て新しきを迎えるという意味があります。いずれにせよ、1年の終わりを告げて新年を迎えることを知らせる鐘と言えるでしょう。 ◆ 年の湯 ◆ 大晦日の夜の入浴は「年の湯」と呼ばれています。1年の汚れと共に厄落としをするという意味が込められています。毎日入浴することが当たり前でなかった頃は、大晦日の入浴は特別なものでした。 年の湯に入ったあとは、元旦の日の出ている間は入浴を避けた方が良いといわれています。これは、元旦には福を授かるため、入浴することでせっかく授かった福を洗い流してしまわないようにという理由からです。 ◆ 掃き納め ◆ 大晦日にその年最後の掃除をすることを「掃き納め(はきおさめ)」といいます。大掃除とは異なり軽い掃き掃除にとどめる掃除のこと。本格的な大掃除は、大晦日よりも前の12月13日から28日ごろまでに終わらせておくとよいとされます。 元日に掃除をするとお迎えした年神様を追い出してしまうと考え、掃除をしない習わしがあります。 < 大晦日の食べ物 > 大晦日には、1年の締めくくりと翌年への期待を込めた食べ物を食べる習慣があります。 ◆ 年越し蕎麦 ◆ 年越し蕎麦を食べる風習は江戸時代から始まったとされており、細くて長い蕎麦は健康長寿の願いが込められています。また、蕎麦は切れやすい特徴があることから、その年にあった苦労や厄を断ち切るという意味もあります。 しかし、必ずしも大晦日には年越し蕎麦を食べなければならないというわけではありません。地域によっては、蕎麦ではなくうどんを食べる所もあります。 ◆ 年取り膳 ◆ 年取り膳とは、1年間無事であったことを感謝し、新年の年神様をお迎えするための祝いの膳で、大晦日の夕方にごちそうを供え、皆で食事をする習わしです。 かつて日本では、1月1日に皆が一斉に年を取る数え年でした。その昔、日没が1日の終わりであったため、大晦日の夜はすでに1月1日に変わっていました。その名残で、無事に年神様をお迎えして年を取ったことをお祝いしたのです。 年取り膳の主役は「年取り魚」で、主に西日本では鰤、東日本では鮭が用いられてきました。 < してはいけないことはある? > 大晦日は年神様を迎える大事な準備の日であるため、避けた方がいいとされる行動もいくつかあります。一見縁起が良さそうでも、実は縁起が悪いとされることもあるので注意しましょう。 ◆ 正月飾り ◆ 門松やしめ縄、鏡餅などの正月飾りは、年神様を迎えるための大切なものです。本来は12月28日までに済ませるか、30日に準備しておくものであり、大晦日に準備するのは失礼だとされています。31日では葬儀と同じ「一夜飾り」になってしまいます。また、大切な神様を迎える準備を一晩で簡単に終わらせることは、神様を軽んじていると考えられるからです。 ◆ 餅つき ◆ 大晦日は餅つきも避けた方がよいといわれています。31日についた餅は「一夜餅」と呼ばれ、葬儀と同じ「一夜飾り」の意味をもってしまいます。大晦日にバタバタしながら準備したということも縁起が悪いとされる理由です。 同じく29日の餅つきは「二重苦」や「苦餅・苦持ち」となるため、避けた方がよいとされています。一方、29は「福」に通じるので、福を呼ぶ「福餅」として29日に餅つきをするところもあります。 一年、本当にお疲れさまでした! 良い年をお迎えください。。。 *** 今日は何の日? どんな日? ********** ◆ 12月31日に日本で起こったこととは… ◆◇◆◇◆ ‣ 内務省が廃止された ――――― 1947年(昭和22年)12月31日は、日本の行政機関「内務省」が廃止された日です。地方行政、警察、土木、衛生など国内行政の多くを管轄していて、第二次世界大戦中は戦時体制形勢の中核でした。 第二次世界大戦敗戦後、GHQ(日本占領のために設置された連合軍の総司令部)の指導により廃止されます。内務省の役割は、複数の省庁や組織に分割されることになりました。 ◆ 12月31日に世界で起こったこととは… ◆◇◆◇◆ ‣ デュポンプラザホテルで火災発生(プエルトリコ) 1986年12月31日は、米国自治連邦区プエルトリコのデュポンプラザホテルで火災が起きた日です。死者98人という大惨事になってしまいました。 被害が大きくなった理由は、ホテルの防災対策が不十分だったことだと考えられています。当時は防災・防火対策の基準があいまいだったため、このホテルにはスプリンクラーがなく、火災報知器は作動していませんでした。そのため、宿泊客の中には消防士の声を聞くまで火事に気付かなかった人もいたそうです。 ‣ パナマ運河がパナマへ返還(パナマ)――――― 1999年12月31日、パナマ運河がアメリカからパナマへ返還されました。1914年にアメリカが完成させた運河で、長らくアメリカが運営していました。 パナマ運河は、太平洋と大西洋を結ぶ運河です。南北アメリカ大陸を結ぶパナマ地峡にあります。パナマ運河ができたことで、大西洋と太平洋を船で行き来する時間が大幅に短縮されました。 ◆ 12月31日は何の日?[記念日]◆◇◆◇◆ ‣「大晦日」――――― 12月31日は、大晦日(おおみそか)です。月末のことを「晦日(みそか)」と呼ぶため、1年の最後の晦日である12月31日を大晦日と呼んでいます。多くの企業や施設、団体が休日にしていますが、大晦日は国民の祝日にはなっていません。 12月31日の別の呼び方は「大晦(おおつごもり)」です。大晦日と同じく、月末を「晦(つごもり)」と読むことから、最後の晦を「大晦」と呼ぶようになりました。 ‣「除夜」――――― 12月31日の夜は「除夜(じょや)」と呼ばれています。寺では、12月31日から1月1日にかけて除夜の鐘を108回つくのが一般的です。鐘をつく回数は、煩悩の数に由来していると言われています。 また、除夜には蕎麦を食べる風習(年越し蕎麦)もあります。蕎麦を食べる理由は「細く長い蕎麦にあやかり長寿を願った」「蕎麦は内臓の毒を取ると信じられていた」など諸説あり、ひとつに定まってはいません。 ‣「大祓」――――― 12月31日には、「大祓(おおはらえ)」が行われます。「大祓い(おおはらい)」とする神社もあります。穢れを祓い清めるため、6月と12月の月末に行う神事です。12月の大祓は「年越しの祓」や「年越しの大祓」とも呼びます。 神社によっては、一般の人でもお祓いしてもらえます。詳細は神社によって違うため、事前に確認しておくとよいでしょう。 ◆ 12月31日の花と花言葉 ◆◇◆◇◆ ▶ 🌸:ユズ ▶ 花言葉:健康美、汚れなき人、恋のため息 花言葉の「健康美」は、ユズが深い緑色の葉に映える白い花を咲かせ、さわやかな香りの黄色い果実を結実することを象徴したものであるといわれます。 ▶ 🌸:ユリオプスデージー ▶ 花言葉:円満な関係、夫婦円満、明るい愛 花言葉の「円満な関係」は、こんもりと丸くなる株の姿や、たくさんの花が調和をたもちながら穏やかな雰囲気のなかで咲いている姿にちなむともいわれます。 「明るい愛」の花言葉は、花の少ない寒い時期に、明るく気取りのない雰囲気の花を咲かせることに由来するともいわれます。 みなさんにとって、素敵な一日になりますように… ********** ********** ■■ 今日の予定 ■■ ・冬季休業(8日目) *学校再開まで、あと10日 |
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