12月23日 1・2・3年生 冬休み前オンライン集会 校長講話
さて、みなさんの中に、友達と喧嘩して気分が落ち込んだり、お父さん・お母さん・先生に叱られて自信を無くしたりした経験がある人はいませんか。誰かさんから、自分の気にしていることを言われて、心が傷ついてしまった人もいるかもしれません。そういう時は、何をするにもやる気が起きず、遊んでいてもつまらないですよね。できるだけ早く、辛く重い気持ちから立ち直れるといいですね。
今年を締めくくるにあたって、皆さんに幸せを呼ぶ「四つ葉のクローバーのひみつ」をお話します。 みなさんは、「しあわせ」という漢字を知っていますか? 幸 この字に、似ているのが 辛 です。ほら、2つを並べてみると、よく似ていますね。辛いは、一画付け加えるだけで、幸せという字になります。辛いことは、もう少しで、幸せになることだと考えることができます。 実は、「四つ葉のクローバー」も、辛さを乗り越え、幸せをつかむ植物なのです。 クローバーは、普通、葉は3枚ですが、ときどき4枚のクローバーが見つかります。めずらしく、ラッキーアイテムとして親しまれているので、見つかると、とてもうれしくなります。 なかなか見つからない四つ葉のクローバーが、見つけやすい場所があります。それは、人がたくさん通ったり、車が通ったりして、クローバーが踏まれたり折られたりしやすい場所だそうです。 どうしてそういうところで、四つ葉のクローバーが見つかるのでしょうか? クローバーの葉は、小さい赤ちゃんの葉がだんだん大きくなってできますが、小さい赤ちゃんの葉のうちに、踏まれたり、傷つけられたりすると、2つに分かれてしまうことがあります。そうすると、クローバーはその傷を治そうとして、たくさんの栄養を出すのです。そのたくさんの栄養で、踏まれて2つに分れてしまった赤ちゃんの葉が、それぞれ大きく育ち、四つ葉のクローバーになるというわけです。 ラッキーアイテムの四つ葉のクローバーの元は、誰かに踏まれてできた傷だったのです。その傷を自分で治そうとする力で、四つ葉のクローバーができるのです。 みなさんが、友だちとけんかして落ち込んだり、お父さんお母さんや先生に叱られて元気をなくしたり、気にすることを言われて悩んだりすることは、クローバーの赤ちゃんの葉が誰かに踏まれて傷ついたのと同じだと考えてみませんか。 傷ついたクローバーが、その傷を治そうとする自分の力で四つ葉のクローバーをつくるように、みなさんが今、落ち込んだり、元気をなくしたり、悩んだりしていることを乗り越えていくと、そこに新しい幸せが待っているとわたしは思います。 もしも今、みなさんが元気をなくしていたら、この四つ葉のクローバーの話を思い出して、それを自分で乗り越えていく勇気を出してください。泣いているだけではなく、怒っているだけではなく、どうしたら自分も周りの人も幸せになれるか、うんと考えてみてください。 それでは、良い年をお迎えください。 |
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