大人は子どもにどう接したらいいのでしょう?
- 公開日
- 2026/07/01
- 更新日
- 2026/07/01
校長室から
「うちの子、褒めるところがなかなかなくて…そう言ってもらえると幸いです」
養護教諭がお家に電話をかけたときの、お家の方のお声です。
「子どもに正しいことを教えなくては」というプレッシャーを感じてみえるお父さん、お母さんがすごく多いことを感じます。
お店などで子どもが大きな声を出したり、食器でガチャガチャ音を立てていると「あの子、なにやっているの?!(親はどんな躾をしているの)」という言葉のない視線が気になることもあります。
そうして、ますますプレッシャーを感じ、子どもに厳しい口調になってしまいます。
こういう声掛けはよくないと思う自分と、何とかしなくちゃという自分が同居しています。
「~できるようになってほしい」「~をやめさせたい」親の真意を子どもに伝えるには視点を変えるといいと言われます。
それは「親の言うことを聞かせる言葉」から「子どもの判断を認める言葉」に変えることです。
「褒める」「叱る」以上に「認められる」ことが子どもの成長には大きな影響を与えます。
よく使われるようになった「自己肯定感」は褒められて育つものではなく、認められて育つものです。
「わたしは、わたしで大丈夫」「わたしは、わたしのことが好き」「わたしは必要とされている、愛されている」と思える丈夫な心が自己肯定感です。短所とよばれる部分も含めて、ありのままの自分を認められる心の状態です。認められることによって、自分の器を大きくしていきます。
・子どもがゲームばかりやっている、叱らずにやめさせる方法はないでしょうか?
ゲームやYouTubeに長時間子守りをさせるのはよくありません。自分の時間を確保したいという大人の都合で与え続けるのは、子どものコミュニケーション力や社会性を育てるチャンスを奪ってしまいかねません。子どもは自分のしていることを、お父さん、お母さんに認めてもらうことが大好きです。逆に悲しくなるのは、放置されていたにも関わらず、突然やめさせられることです。なので、まずはゲームに興味をもったり、集中して取り組んでいる子どもに、親の思いを伝えることだと思います。その上で、ゲーム以上に興味をもつことを一緒に体験する提案をしてみるのはどうでしょう?子どもは自分のしていることを認めてもらえると、相手の言うことも認めることができます。打楽器遊び、生き物の世話、動画撮影、お菓子作り…。選択肢があることで、子どもは今すべきことは何かを考える力を身につけます。この繰り返しで自制する力をつければ、ゲームを卒業することもできるかもしれません。
・ブロックを投げる遊びをし始めた。やめさせたいけれど、どうやめさせたらいいのだろう?
何かを投げて遊ぶ、多くの子どもが好きな遊びの一つです。しかし、周りに人がいる状況だとケガをさせる心配もあります。「叱ってやめさせる」のか、「やらせる」のか…。第3の選択肢を提示してあげるのはどうでしょうか?ブロックでは人にあたり、ケガをさせてしまうリスクがあります。うまく投げられたことを認めつつ、柔らかいボールを準備し、投げる楽しさを一緒に体感します。幸せな人生を子どもが歩んでいくために、器を大きくしたうえで社会のルールを学んでいけるといいなぁと思います。