夏休みも残り少なくなってきました。9月に向けて生活リズムを「夏休みモード」から切り替えるようにしましょう!

『未来特急』 足中祭テーマに寄せて

 後期のスタートである10月も、瞬く間に過ぎてしまいました。正しく特急に乗った気分でした。
 今年の足中祭は、日程を1週間早めたこと(「足助ふれあい祭り」との重複を避けた)、総合的な学習の発表をプログラムから外したこと、土曜日、日曜日開催だったものを従来のように金曜日、土曜日開催にしたことなど、どちらかと言えば縮小傾向としたため、盛り上がりに欠けるのではないかと心配しました。
しかし、第1日目から来賓、保護者の方が多数来校、参観、参加してくださり、大変ありがたく思いました。
 今年のテーマは、「未来特急―いざや出発!自分の未来!足助の未来!」というものでした。このテーマに生徒たちがどんな思いを込めたのか、学校によっては、テーマ討論会などを設定して中身を膨らめるところもあるくらいですから、わたしとしても知りたいところです。9月の全校朝礼で披露があったときには、「いざや」が校歌の歌詞からとったということだけは分かりました。
 その答えは、オープニングの生徒会の劇にありました。そう言えば、昨年もそういう仕組みになっていたことを思い出しました。簡単に言えば、過疎、高齢化に対応して、ふるさと足助を守る知恵をみんなで出そう、ということのようです。わたしは、特急ということばから、スピードや快適さを連想しましたが、乗せてもらう乗客の意識でいいのか、敷かれたレールの向かう先が見えているのかとか、いらぬ心配をしておりました。せめて、生徒たちには、その動力車となるのだ、という気概はもっていてほしいという気持ちでした。
 足中祭の活動を振り返るなかで、ASK活動で地域の人とともに防災マップづくりをしてきたことの発表や、活動時間が縮小されるなかで、福祉施設や職場体験活動、ふるさとの歴史や文化を見直す活動などに積極的に足を運んでいる普段の生徒の姿が目に浮かんできました。地域の防災訓練に参加したり、ふるさと祭りのボランティアを買って出たりなど、部活動にも打ち込みながら、これらを両立してきた生徒の活躍に、立派に動力車の役目を果たしてくれていると改めて思いました。と同時に、そういう中学生に地域のみなさんが温かいまなざしを送っていてくださることに感謝します。
 生徒の作成した防災マップは、生徒の感想とお礼のメッセージをつけて、各地域の集会所に掲示させていただきます。また、その前に足助支所のロビーにも展示させていただけるとのことです。どうか、生徒たちの心意気を感じていただければと思います。
 「災害があったら、ぼくたちも力を発揮したい」、「助けられる人から、助ける人へ」、「そのためにも、地域の人ともっとふれあうことが必要だ」などのことばを耳にして、この未来特急になら乗れるなと思いました。
【 写真:防災マップ報告会で、話し合う生徒たち 】

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今日よりぞ 幼心を打ち捨てて 人となりにし 道を踏めかし

今日よりぞ 幼心を打ち捨てて 人となりにし 道を踏めかし

夏休みが明けて早3週間が過ぎました。
その間、夏休みの課題の整理、期末テスト、生徒会役員の改選、海外派遣事業、ASK運動の準備とあわただしい毎日が続いています。過去の自分を越えようと前に踏み出す生徒たちの姿に励まされます。
 さて、冒頭の和歌は、吉田松陰がいとこの玉木彦介の元服のときに贈ったものです。すでに、2年生の保護者、生徒の皆さんには「あすけチャレンジWEEK」(職場体験学習)の説明会で紹介しました。夏休み前の全校集会でも再度紹介しました。それは、将に校訓「自立」へのキーワードだと思ったからです。
 幕末から明治にかけての歴史小説を読んでいると、しばしば、この若さでよくこんなことができたものだと感心させられる人物に出会います。どうすればそのような人間になれるのか、これは予てからのわたしの問いでした。その答えの一つがこの歌にある「幼心」(おさなごころ)の克服にあると思います。
「幼心」とは、親にすがって甘えるような子どもっぽい心のことをいうのだと思います。「早く大人になりたい」(一人前の人間)という気持ちがこのころの人たちには強くあったように思います。しかし今は、生活が豊かになった分だけ、少しでも甘えていたいという気持ちが強く、いつまでも大人になれない人が増えているように思います。何を隠そう、わたし自身がそういう人間であると強く感じるからです。豊かな物や便利な生活にどっぷりと浸かり、厳しさに身をさらす勇気に乏しくなっているのです。勉強先延ばしでも生きていける環境は、勉強する気になれない環境でもあります。そのようなことは、確実に子どもにも伝わってきたと思います。その環境が、ここにきて少し変わってきました。それを考えるきっかけが、東日本大震災です。
 物が与えてくれる幸せから、心に感じる幸せへと、パラダイムシフトが始まりました。他者によりかかって生きることから、他者のために生きることの方へといってもいいかもしれません。例えば、家族を見直す動きが、危機的な状況から脱皮を始めているように思います。世の中全体が、「幼心」を克服しろ!と呼びかけてきています。家族のなかでの自分の役割は何ですか? そう問い返すとき、子どもたちは「自立のための勉強」の必要性に気づかなければなりません。他者あっての「自立」なのです。
 いささか観念的になってしまいました。簡単に言えば、「自立」したいと思わなければ、「自立」できませんよ。自分でできることは、自分でしなさい、そうすれば人の役に立てますよ、ということでしょうか。
 吉田松陰の歌を思い返し、「思い立ったその時からスタート」と、行動を起こしていきたいものです。
【 写真:校長室で打合せ会食するASK活動のリーダーたち 】

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