平成30年度も、いよいよ最終週。修了式は22日(金)です。一日一日を大切にしていきたいと思います。

卒業式 「校長式辞」

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2月26日、この体育館で、足助中の良き伝統である「卒業生を送る会」が行われました。1年生・2年生が、感謝の気持ちを込めて作り上げた感動的な会でした。その時の温かさが、今もこの体育館に残っています。
〜(中略)〜

さて、54名の卒業生の皆さん、卒業おめでとう。皆さんは、これまで多くの人たちに支えられ、生かされてきたおかげで、今日を迎えることができています。人からいただいた恩恵は、計り知れない財産となって、皆さんの体の中に息づいています。この足助の人たちはもちろんのこと、数えきれないほどの人たちから、愛情あふれるご支援をいただきました。これからは、これまでいただいたご恩にむくいるように、精一杯生きていくことで、お返しをしていってください。

3年前の入学式、私は式辞の中で、世界で最も貧しい大統領として知られるホセ・ムヒカ氏の話を紹介しました。ここで、もう一度紹介します。
「人生ではあらゆる場面で転ぶことがあるでしょう。愛で転び、仕事で転び、夢でも転びます。しかし、人間は強い生き物であり、再び立ち上がり、やり直すことができます。大事なことは、ゴールすることだけでなく、ドライブを楽しむことを知ることなのです。」
皆さんは、この3年間のドライブは楽しかったでしょうか? これまでは、54名が1台のバスに乗ってきました。しかし、明日からは、自分の車でそれぞれの道を運転していくことになります。ゴールはありません。ドライブを楽しみながら進んでいってください。

3年前、私も皆さんと一緒に、この足助中学に入学しました。入学式の日には、可愛い皆さんを見て、「この子たちと一緒に3年を過ごし、3年後には、自分もこの子たちと一緒に卒業するんだ。」と、心の中で思いました。その後も、何度も何度も考えました。今初めて皆さんに言いますが、この3年間、私は特別な思いで皆さんを見てきました。特別な思いが強すぎるあまり、担任を差し置いて、自分が直接指導したいと思うことが何度もありました。中でも、一番よく覚えているのは、2年生の時のことです。皆さんが本気で授業を受けていないという話が聞こえてきました。私はその時、我慢できなくなり、主任の澤田先生に「自分に指導させてくれ。」と、かなり強くお願いしました。しかし、澤田先生からは、「私がやります。」と、きっぱり言われてしまいました。結果的には、もちろん、私がでしゃばらないでよかったです。その後の皆さんは、学年の先生たちの熱い思いに応えるように、着実にたくましく成長し、めでたく今日の日を迎えることができました。
この3年間、皆さんの成長を願い、学年の先生たちがいつも夜遅くまで残って、皆さんのことで悩んだり、話し合ったりしていたことを、私はどうしても皆さんに伝えておきたいと思います。

E学級のY君、T君。二人との思い出はたくさんあります。Y君は、1年生の頃は教室の床と仲良しだったことを思い出します。でも、学年が上がるにつれて、どんどんたくましくなり、今では常にE学級の先頭に立って行動する立派なリーダーに成長しました。T君は、職員室に入る時の挨拶が誰よりも素晴らしく、人と会話する時も、ハキハキしていて、みんなのお手本でした。この3年間、二人とはよく話しました。楽しかったです。これから寂しくなりますが、新しい環境での活躍を心から応援しています。

最後に、先週の校長講話の続きを話します。前から皆さんに紹介したいと思っていた話です。最後にやっと紹介できます。
みなさんは、長崎の平和記念像を知っていますか?柔らかい表情をした男性が、右手は天に向かって、左手は水平に伸ばして座っている像です。右手は原爆の恐ろしさ、左手は平和を表しています。この像を作った、日本で代表的な彫刻家、「北村 西望(せいぼう)」という人の話です。彫刻家を目指していた北村西望は、うまくいかない時期が長く続き、何度も彫刻家の道をあきらめようとします。そんな彼の気持ちを奮い立たせたエピソードを紹介します。ある日、銅像作りの仕事を終えて足場を降りてきた時、足元でカタツムリが這っているのを見かけました。その時は何気なく見過ごしていましたが、翌日、足場を上って銅像の上の方にさしかかった時、そこに昨日のカタツムリが這っているのを見つけたのです。北村西望は、「自分は天才ではないのだから、人が5年でやることを、10年かけてでもやらなければならない。ことを成すのに、あわてて、焦る必要はない。それより、ゆっくり時間をかけて着実な歩みを続けることの方が大切なんだ。それが、いずれは質の高い作品を作り上げることにつながるんだ。」ということに気が付いたのです。長崎の記念像を完成させたのは70歳を超えてから。そして、100歳を越えても現役を続け、104歳で亡くなりました。
卒業生の皆さん、これからの長い人生、焦らず、あわてず、一歩一歩です。

明日からは、足助中学で、皆さんの顔を見ることはできなくなりますが、私たち職員一同、皆さん一人一人の思い出を心にしっかりとどめ、これからもずっと、皆さんのことを応援していきます。卒業生の皆さんが、希望あふれる未来に向かって、一歩一歩、歩みを進め、全員が幸せになることを心から願い、私の特別な生徒たちへの、はなむけの言葉とします。

平成31年3月5日 足助中学校長 筒井 健一

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