自分を認められる人に

 修了式の日となりました。私が皆さんの前に立って話せるのも最後です。

 今日は、幸乃さんの話をしたいと思います。それは、私の心に強く残っている人だからです。本物の幸乃さんは、そこにいますが、私の耳に入ってくるのは断片的な情報だけです。だから、幸乃さん自身は、私とは違うと思うかもしれません。そこは、小説の主人公の幸乃さんだと思って聞いてください。

 私が、幸乃さんの名前をはっきり覚えたのは、1年生の時です。本藤先生の道徳の授業でスキーのジャンプの話がありましたね。覚えていますか。テストジャンパーの話です。今やレジェンドと言われている葛西選手の話でした。その授業で、本藤先生が授業の前に意識調査をしました。たぶん、「今までに感動したことはありますか」のような質問に答えるといったものでしょう。そこの感想に幸乃さんは、「私は今までに一度も感動したことはありません」と書いたそうです。それを見た本藤先生は、「よし、それじゃあ俺が、初めて感動させてやろう!」と、意気込んでいました。職員室で、本藤先生と授業のことについて話しているとき、そのことを知りました。面白い子がいるなあというのが、私と幸乃さんとの出会いです。

 さて、実際の授業はどうだったかというと、ビデオを見せながら、本藤先生が解説を始めました。実は、裏方で森先生が、スマホからインターネット経由で映像を電子黒板に映し出すようにしていたのです。その時は、通信状況が悪く、うまく映らなかったのです。そこで、本藤先生は、自分の言葉で解説を始めたんです。そして、自分の話す物語に自分が感動してしまいました。涙が後から後からあふれてきて、本藤先生は話せなくなってしまいました。すると、教室は爆笑です。幸乃さんは、机をたたいて笑っていました。ジャンプのことより、担任の本藤先生が大泣きしたことに感動したのです。幸乃さん本人は、どう思ったか分かりませんが、私は確かに感動していると思いました。

 それから、2年生になり、佳輝君が学校に来られなくなりました。樹君やバスケット部の仲間が心配して、会いに行ってくれたりしました。その話を聞くと、仲間の力はすごいなと思いました。本藤先生も、とても気にかけていました。そこにも幸乃さんの名前がたびたび出ていました。家に足を運んでいてくれたのです。ステキな子だなと思いました。表にはあまりでてこない、もちろん学級ではそれなりに目立っていたと思いますが、裏を支える役をしっかり果たしているなと思いました。寄り添ってくれる人がいると、とても心強いものです。一度も感動したことがないと言い切りながら、これは大事だと思うことに迷わず進んでいける幸乃さんをすごい人だと思いました。

 ここからが、今日の本題です。幸乃さんのように自分に寄り添ってくれる人が自分の中にいたら、心強いですよね。寄り添うとは、受け入れてくれるということです。自分のなかに自分を分かってもらう自分をつくることです。「自分に優しくできない人は、人にやさしくできない」と言いますね。みんながくれた私の卒業証書に、「自虐ネタで笑わせてくれた」とありましたが、禿げていく自分を話題にできるのは、禿げていく自分を認めているからです。そのように話しても自分で自分を救っていく自分がいるからです。そうすれば、気持ちはいつも晴れやかです。

 今日、通知表をもらいます。そこに書いてあることを読んで、自分を励ましてあげる言葉が見つかるでしょうか。それが、できる人は、友達も励ますことができるでしょう。言葉でいうと簡単ですが、案外自分の悪いところばかり気にしていて、愚痴っぽくなっていることが多いんです。どれだけ、自分を褒められるか試してみるといいでしょう。外からの力も大切ですが、最後は内からの力でしか、自分を動かすことはできません。あなたの人生をつくるのは、他の人ではありません、あなた自身です。

 皆勤賞、善行賞を授与しました。よくがんばっています。うれしいです。2年生の自信に身に満ちた声に1年生が圧倒されていました。1年生が、静かに先輩に学んでいる姿を感じました。今日見せられた先輩の姿に、必ず乗り越えていこうとする力が発現するでしょう。そんな循環を感じさせてくれました。1年生も、よい先輩になれるでしょう。

 2年生の群読の優秀班の発表もありました。1年間の振り返りでは、琢馬君と湧登君のスピーチがありました。全校の前で、「自分を向上させる」と宣言する二人の姿には、「足中生らしさ」を感じました。特に、湧登君は、そこまで言って大丈夫かと思うほど、自分を変えていこうという決意を感じました。絞り出すように話す姿に、真の言葉を感じます。自分の中の自分がアクセルを踏めば、見違えるように自分を変えていけます。そういう先輩を何人も見てきました。そして、自分を支えてくれた友達のことも忘れていなかたところがすばらしいと思いました。

 そして、式の最後にサプライズをしてくれました。いつの間にこんな準備をしたのか、私のために見送りの時間をつくってくれました。教え子であったお父さん、お母さんからのメッセージもありました。私には、本当にもったいない時間でした。誰が仕組んだのか、職員室で聞いてみました。「生徒がほとんど自分たちで考えました」と教頭先生。全校生徒が、短い打合わせで、こんな動きができるようになったことが感動です。ありがとうございました。最後まで充実した5年間を送ることができました。皆さんのおかげです。

  あなたに 出会えて 心から 幸せです

【群読発表1位の班が披露】 【返事も聞く態度も締めくくりにふさわしかった】

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学区小学校で感動の卒業式

 桜の開花宣言があり、本格的な春となりました。平成27年度も最終週となり、各学年では、お別れのレクリエーションが企画されているようです。3階に移動した2年生も、すっかり最高学年への気持ちになっているようで、廊下から聞こえてくる声にも自信のようなものを感じます。

 さて、先週17日(木)には、公立高校の合格発表があり、本年度の卒業生63名の進路先が確定しました。これまでの努力が稔り、見事栄冠を勝ちとった皆さんを祝福します。おめでとうございました。就職はなく、全員が進学ということで、これからも勉強の日々が続くと思います。学べる時間をいただけたことは幸せなことです。家族に感謝し、精進してください。

 18日(金)は、小学校の卒業証書授与式でした。中学校からも、10校の小学校へ、それぞれ教職員を参列させました。小規模学校の卒業式を初めて体験した先生方は誰もが、とても感動したと言って帰ってきます。

 私は、明和小学校の卒業式を見せてもらいました。卒業生は、男の子が二人です。講堂のフロアー中央に演壇が設置されたフロアー方式の式場でした。教職員と在校生が心を込めてつくった式場です。式辞では、安藤錬三校長先生から、卒業生一人一人の活躍の様子を聞かせてもらうことができました。安藤先生は、また、『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』渡辺一史著(文春文庫)を紹介されました。私は、まだ読んでいませんが、安藤先生が紹介されたということは、相当なインパクトがあったんだろうなと思いました。進行性筋ジストロフィーという病気を患っている鹿野靖明という男の生活を追ったノンフィクション・ルポルタージュのようです。「途方もなく自我の強いカリスマ障害者」との付き合いから「依存することの価値」のようなものを考えさせられたということです。私も、ぜひ読んでみようと思いました。

 在校生との掛け合いのシーンもありました。低学年で、あれだけ長い台詞を覚えるだけでも大変だろうなと思うことを、心を込めて話す子どもたちの姿には感動します。私など、何度も経験してきているので、裏側も分かっていますが、それでも立派だと思います。こんな子が中学校に来るのですから、何でもできるように思いますね。

 教育センターの小山指導主事と会うことがありました。彼は、萩野小学校の卒業式に参列したそうです。旧市内の大きな学校しか経験していない彼にとっては、萩野小学校の卒業式は衝撃的だったそうです。卒業生は、8名です。卒業生と在校生の心がしっかり繋がっていて、こんなにも丁寧に送ってもらえる卒業式だったら、自分の子供にもぜひこの感動を味わわせてやりたかったと思ったそうです。それで、最初から最後まで涙が止まらなかったそうです。

 10校、どこの小学校に行ってもらっても、同様の感動を味わうことができたでしょう。その子たちが、中学校に入学してくるのです。どういう子が育つか、およそ見当がつくというものです。しかし、だからこそ弱い部分もあります。そこを意識しつつ、この子たちの良さを引き出し、どんな集団の中にあっても、たくましく生き抜く力をつけてやりたいと思っています。

【3月12日香嵐渓60周年記念植樹参加】【水の館完成式でブラス出演】

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直伝はいいね

 16日(水)の5、6時間目を使って、今年度高校(豊田高専は在学中)を卒業した先輩を招いて、在学していた高校等の様子について説明してもらいました。これから進路選択をしていく2年生にとって、貴重な情報の得られる時間です。毎年、実施しています。

 今年度は、足助(3)、豊田西、豊田北、豊田、豊田東、猿投農林(2)、松平、豊田大谷、豊田高専から12名の先輩に来てもらいました。私も送り出した子たちですので、顔を見て懐かしく思いました。まだ、大学の合格発表待ちの子もいましたが、ほとんどの子は進路先も決まり、4月から新しい生活に入ります。すっかり立派な若者になっていました。ますます、活躍してほしいですね。

 音楽室で全体会がありました。講師を務めてくれた先輩の自己紹介があり、進路先も教えてもらいました。それも参考になったと思います。その後、各教室に分かれて、説明を聞き、質問等に答えてもらう会を行いました。25分間の説明を3回してもらうよう頼んであります。生徒たちは、自分の関心のある3つの高校について、先輩と膝を交えながら直接話が聞けるというわけです。

 自己紹介では、「話をすることは下手なので」と言っていた先輩たちですが、実際には上手に話してくれていました。また、聞く側の2年生も、事前の準備がよくできており、質問も途切れることなくしていました。充実した時間になっていたと思います。メモ用紙をみると、いっぱいに記録が書かれていました。

 各会場を回って思ったことは、課題(宿題)の量です。ほとんどの高校が中学校よりは少ないということです。そこを生徒たちがどのように受け止めたかは知りたいところです。中学校の課題の質と高校の課題の質は、少し違うように思います。高校は、基本的に勉強の方法を個人に任せているということです。予習や復習は、自分で決めてやりなさいということでしょう。ところが、中学校は、これをやりなさいという方式が多いですね。それはなぜでしょう。決められたことがあるのは、自分でやりたいことが決められる人にとっては迷惑なことです。いらぬおせっかいです。しかし、何をしたらいいか決められない人や何をやったらいいか分からない人にとっては助けになります。だから、どちらがいいか一律には決められないところです。しかし、目指しているところは、自分で決めて取り組めることです。そこは、外さないようにしてほしいですね。そして、中学校で要求しているのは、繰り返さなければ定着しない、基本的な内容です。手を抜けば後で苦労するから宿題にしています。
 中学校の宿題をやり抜いてきた人は、余裕をもって高校の課題に取り組めたといいます。その点から考えても、中学校でがんばれる力を養っておきたいですね。

 それから、もう一つ印象に残ったのは、「勉強はついていけたけれど、毎日の通学はきつかった」という先輩の言葉です。毎日の学校生活、特に日課がどうなっているかを実際に即して考えてみることです。バスの時刻、所要時間、待ち合わせ時間などで、多くの時間をとられるのは、ストレスになります。もちろん、お金もかかります。生活にどれほど自分のやりたいことが組み込めるのかも考えておくといいでしょう。体験入学の機会などを活用して、実際に体感してみることが大切です。

 3年生になると、すぐに進路調査が始まります。公立高校の入試制度も変わるので、関心をもちながら、学力をつけられるよう見通しを立ててください。

 協力してくれた先輩たち、ありがとうございました。

【講師を引き受けてくれた先輩たち】【自分の感想も交えて丁寧に説明】

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足中らしさって、何だろう

 15日(火)、先日の選挙で当選した生徒会の新役員と会食会をしました。4時間目は、体育館に1、2年生(全校)が集合して、2年生の群読の発表を聴きました。群読といっても6、7人のグループで創ったものです。ステージ発表なので、緊張もしたと思います。群読は、友達と息を合わせなければいけないのでなおさらです。それが、終わって、すぐに校長室ですから、役員も大変だなと思いました。でも、この大変な経験がこの子たちを育てるのだと思っています。

 4月には、この学校を去る身ですので、やりたいことを押しつけるわけにもいかず、何を話したらいいのだろうと思っていました。聴きたいことがあるなら、それに答えればいいかと思っていました。しかし、役員にとっても、辞めていく校長に何を聴いていいのか分からないというのが正直なところではないかと思います。私は、どんなことでも生徒たちの思っていることを聞かせてもらえれば、それはそれで楽しいのですが……。

 そんななかで、会長の陵介君が、「足中らしさって何ですか」と聞いてきました。さすが会長、こういうなかで話題を探すことは重要なことです。経験を積んでこないとこういうことはできないのです。ここに集まった役員には、そういう素質があることは分かっています。しかし、場に置かれて、すぐにそれが発揮できるかと言えば、そうでもありません。慣れてないですから。あと3回こういう会があったらどうでしょう。1年生の史帆さんは、まだ抵抗感があるかもしれませんが、他の4人は、きっと何らか話せるようになると思います。だから、繰り返し場を踏むということが、人間の成長には大切であると思っています。

 さて、陵介君の質問に戻りましょう。改めて聞かれると、どう答えていいのか迷います。「まじめなところかな?」 足中生を思い浮かべてのことですが、いろいろな子がいるので、その傾向をまとめるとこんな言葉になるのかと思って、その時は答えましたが、それから何度も自分に問い返してみました。逆に、他のメンバーに問い返してみればよかったな、とも思いました。あなたなら、何と答えますか?

 男女の仲がいい。変に意識せず、協力して活動に参加できます。お互いに尊重できています。良いと思うことに素直に取り組めると思います。そして、自分たちで規律をつくっていける力も育ってきています。ボランティアにも進んで参加しようとしています。など、いろいろ思い浮かぶのですが、基準があるわけではなく、何か実態のつかみどころがないようにも思います。そして、あれこれ、考えているうちにたどり着いたのが、次のことです。

「足中らしさとは、ここでこれから生活する皆さんが創っていくもの」

 決まったものがあって、それに安住するのではなく、常に自分たちで更新していくものだろうと考えました。我ながら、いい回答です。足中で生活していれば、必ず男女協力できますかと言われれば、そこに生活している人の取り組み方しだいで変わってくるでしょう。だから、それは決まってあるのではなく、そこに生活する人で創造していくものだと考えた方がいいということです。

 だから、あなたたちの創りたい足助中学校での生活を思い描き、それを実現していく姿が「足中らしさ」になるということです。生徒会は、どういう学校にしたいと思っているんですか、それを実現していこうとするところに「足中らしさ」が築かれるんだろうと思います。

 私は、学校で一番大事なのは授業だと思います。新しいことを手に入れたり、できなかたことをできるようにしてくれたりする時間だからです。そして、そこに友達がいるからです。友達の姿を見て、いろいろなことが学べるのが学校です。だから、授業は生徒のニーズにより、変えていける柔軟性をもたなければいけないと思います。理想は、生徒が創る授業です。それは、生徒のニーズを反映できることと同義です。授業で一番面白いのは、友達の考えを聞けることです。知識を得るだけなら、他にいくらでも手段はあります。隣の席のあの子は、どう考え解決していくのかは、教科書には書いてありません。けれど、自分を成長させる情報は、そちらの方に多く含まれているのではないでしょうか。刺激を与えてくれる仲間がいることが、私は、よい学校の条件だと思っています。そして、まず自分自身が仲間によい刺激を与えられる存在にならなければいけません。自分の得意なところで輝くことが大事です。

  溌剌足中!もっと楽しく。主役はあなたです!

【何を実現してくれるのか楽しみです】【頼みます。やる気に満ちた生徒会役員】

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この白さが、私たちの気持ちです

 11日(金)午後から2年生の地域貢献活動がありました。2年生は、3年生を送り出してからも、忙しい日々が続きます。生徒会選挙、地域貢献活動、授業研究、群読発表会、先輩の話を聞く会など、3年生になる前の洗礼を受けるといった感じです。先輩たちも、この道を歩んできました。仕上げの1年のために、ひとつひとつ、今から踏みしめていってください。

 さて、2年A組は、お釜稲荷の周辺整備を田町の近藤自治会長さんと足助地区コミュニティ会議の環境部会のメンバーの方々と協力して実施しました。お釜稲荷は、足助の観光スポットとして、卒業生がこれまで宣伝してきました。訪れる人たちに、地域の人たちからも愛されている場所として親しんでいただければ、こんなにいいことはありません。地域の中学生が、そこの整備にもかかわっているということになればなおさらです。3年生の総合学習のテーマは、「地域ととともに」ということですから、その足掛かりにもなったことでしょう。協力してくださった皆さんに感謝します。

 2年B組は、国道153号線から分かれて一の谷へ向かう国道420号線のガードレール、道路標識等の清掃をしました。緑色の苔のようなものがついて、たいへん見難くなっていたのです。100Mくらいの距離ですが、水を運動場から運んで、みんなで協力して磨きました。ガードレールが見違えるくらいに白く輝き、ビフォー、アフターが歴然としていました。
 標識も見やすくなり、きれいにできたという充実感があったようです。この白さは、2年生の気持ちの現れです。3年生に向けて、自分たちの気持ちもブラッシュアップできたようです。お疲れ様でした。

【気持ちを込めガードレールを磨く】【地域の方と協力してお釜稲荷の清掃】

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意見発表、堂々と

 10日(木)平成28年度前期生徒会役員選挙がありました。それに先立ち、5時間目に立会演説会が12人の立候補者と推薦者の勢揃いするなかで行われました。

 どの候補者も立派な意見発表ができました。内容も練られていました。誰が当選しても大丈夫という印象でした。

 まずよかったなと思うところは、選挙管理委員の呼び出しに応える候補者の返事です。最初の発表は、会長候補者の陵介君でした。全力の返事だったので、これが基準となって各候補者に気合が入ったように思いました。その意味で、トップバッターの役割は大きいと思います。続く候補者も、それに負けない意欲があるからこそ、この勢いが全員に維持できたと思います。

 1年生も、よく健闘していました。「後輩は常に先輩を乗り越えようとしている」その言葉どおりでした。この経験は、きっと役に立っていますよ。

 私が感心したのは、明里さんが他の候補者の演説に大きく頷くシーンがあったことです。自分の考えていることと同じことを述べていたからでしょう。あの反応は、すばらしいなと思いました。彼女の主張は、はっきりしていました。「なんのためにやっているのか、その目的をよく分からずに行事に参加している人がいるのではないか、そういうことをなくしていきたい」ということです。
 彼女の順番は、最後から2番目です。緊張が続く位置です。ステージ上にいても、他の人の意見を聞き取り、自分の考えと照らし合わせている余裕はなかなかできにくいのではないかと思います。そこでこのように反応できることに、彼女の強さを感じました。意見発表も力強く、生活委員会のあいさつ運動の例を引きながら、主張を裏付ける説得の手法もできていると思いました。この勢いが逆に災いしてか、推薦者の美空さんの話す時間がなくなってしまったのが、失敗と言えば失敗ですが……。

 明里さんから学べることは、多くありました。思い出したのは、臨時生徒総会での発言です。あれも、「目的に照らして考える」視点からの発言でした。だから、彼女は普段からこの考え方を大事にしていることが分かります。言われたことが素直にできることも大事な素質ですが、それだけだとあまりに受け身です。そこに自分の判断があって、「なるほどそうした方がよいな」という納得があって、本当の意味の主体性につながります。自立とは、そうした姿ではないでしょうか。

 自分自身に問いを投げかけられる人は、だいたい自分自身の中に答えを見つけられる人です。「みんな分かってやっているのだろうか」そういう問いかけが、具体的な対策として、「これをしなければいけないのではないか」という自分なりの答えを導き出すのです。明里さんのような視点をもつことは、授業を深めるのにも役立ちます。このようなことが、演説会の場に乗るようになってきたことをうれしく思います。

 当選したみなさん、おめでとうございました。あいさつをしに来てくれてありがとう。
会食会を楽しみにしています。今回は、残念だったみなさん、十分に影響を与えることができました。活躍の場は、いくらでもあります。立場が変わるだけです。そして、こういう場に立つことが大事です。私の経験からですが、話せるようになるためには場を踏むことが一番です。いつだって挑戦!その気持ちを忘れないようにね。

【選挙管理委員会もお疲れさま】 【やる気にあふれた候補者たち】

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合格を祈っています

  遠回り あえて桜の 道選ぶ  大翔

 公立高校一般の入学検査もBグループが終わり、本日(10日)から、Aグループの学力検査が始まっています。大詰めですから、緊張している人も多いと思います。実力を出し切れるようにがんばってほしいと思います。

 さて、冒頭の句は、卒業生の大翔君の作品です。3月募集の俳句で、彼の作品が見事「白久賞」に輝きました。受検シーズンの緊張感が伝わってきます。受検する以上は、合格したいというのが願いです。家路への道に桜並木でもあるのでしょうか、縁起を担いで、遠回りでも桜咲く(合格の知らせ)方を選ぶところに、今の気持ちが出ています。

 大翔君といえば、思い起こすことがあります。彼が1年生のとき、生徒玄関にオン・ステージをつくりました。活用を呼びかけていたときだったので、1年生が、お笑い演芸会のような企画をオン・ステージでやってくれたのです。確か、彼は、その時、お笑いの演技を披露してくれました。璃歩子さんも、物まねで会場をわかせていました。だから、ひょうきん路線を行く子かなと思っていました。中学生のころの彼のお父さん(真面目でしたが人気者)を知っているので、その連想もありました。

 しかし、その印象は、3年生になってから変わりました。前期のいつかの道徳の時間だったか、授業研究のときだったか忘れましたが、「僕は、勉強が好きです」と、友達の前ではっきりと口にしたのです。冗談ぽく言ったのではなく、胸を張るようにしっかりと語りました。その時、私はとても感動したのを覚えています。本当に勉強の面白さを感じているのだと確かに感じたからです。実際、成績を見てみると、力をつけてきていることが分かりました。彼は、勉強することに目覚めたのだと思いました。

 本来勉強は、知識が増えたり、できることが増えたりして、楽しいことであるはずですが、受け身になり、与えられたことをやらされていると感じると、これほど面倒で、嫌なことはありません。最初の動機は、テストの点数を上げることであったものが、純粋に分かることや追究の面白さに目覚めていくと本物になります。あっという間に時間が過ぎていたというような勉強の体験をすることが大事です。大翔君のすごいところは、有言実行しているところです。言えるだけの自信をもったところです。もし、何らかのきっかけがあったのなら、卒業前に彼から聞き出しておきたいと思っていましたが、できませんでした。それで、卒業文集から探ってみました。

 僕は3年生への進級をきっかけに勉強に一層力を入れた。結果から言えば、テストは起死回生の勢いで良くなっていった。その裏には、文頭で述べたクラスという大きな存在があった。
 3年生の5月頃に席替えをしたのだが、その時一緒になった班のメンバーにはとても感謝している。授業と授業の間のちょっとした時間にも机に向かう口数の少ない少年を受け入れて、ときには話しかけてくれた。クラス全体で見ても、一人一人がにこやかで常にのびのびとしている。かつ、精製水のように透き通ったクラスだった。(卒業文集より抜粋)

 これによると、彼の場合、クラスのメンバーとその雰囲気が勉強に向かわせる自分を後押ししてくれたようです。授業で彼が堂々と言えたのも、クラスの良い環境があったからなんですね。

 明日は、面接試験です。卒業生のそれぞれが、栄冠を勝ち取ってくれることを祈っています。

【教室移動:清掃をし、上の階へ】 【ゲリラライブを敢行:3月9日を歌う】

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卒業おめでとう!歌がよかった

 午前7時8分、足助大橋にさしかかると、正面に見える飯盛山の頂上から朝日が顔を出します。すると、卒業式は近いのです。

 中根晃樹君が言いました。「僕の思い出は、自転車通学です。風に季節を感じることができるからです」、感動しました。日差しのぬくもり、巴川のせせらぎ、あの蕾は膨らんだかな、風を感じるってそういうことかな。晃樹君に教えてもらいたい、そう思いました。
 深見三兄弟が卒業します。三つ子です。しかも、3人揃って9か年皆勤賞。感動しました。どんな家庭なのか、教えてもらいたい、そう思いました。

 本日は、ご多用のところ豊田市教育委員会教育長職務代理者加藤直樹様、市会議員鈴木章様を始め多くのご来賓の皆様にご臨席をいただき、第69回の卒業証書授与式が、保護者の皆様と共に、このように盛大に挙行できましたことを心より感謝申し上げます。ありがとうございます。

 保護者の皆様には、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。今日の晴れの姿に感慨ひとしおでしょう。これまで育ててこられた道のりには、さまざまなご苦労があったと想像されます。本当にお疲れさまでした。義務教育の期間は終了するとはいえ、まだまだ、乗り越えなくてはならない壁は、多くでてくるでしょう。もちろん本人の責任で切り開いていくものですが、どうかこれからも温かく成長を見守っていただけたらと思います。

 さて、卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。自立のための基礎はできたでしょうか。
 みなさんとは、入学の時から今日まで、丸3年間のつきあいでした。
 思い返せば、一年生のとき、宿泊学習の出発式で、「校長先生、景気付けに一発芸をお願いします」と言われて驚かされた日から、あっという間の三年間でした。
 二年生のとき、立志式で、持てる限りの声を振り絞り、全力で立志の言葉を述べる皆さんの姿には、本当に胸をうたれました。

 三年生になり、生徒議会を定例化し、地道に生徒会活動・委員会活動を育ててきました。 授業は自分たちでつくるものと、一年生を教室に招き、道徳の授業を公開しました。
 念願だった図書館の貸し出し冊数、目標1万冊。全校183名で年間1万冊です。この2月末には1万1千冊を越えました。これは、計画性がなければできません。中学生は図書館に行く時間がないのです。部活動があります。テスト週間があります。学年、生徒会、学校行事の計画・準備があります。一日一日心がけていなければ、この時間は生み出せないのです。小さな努力の積み重ねが、大きな成果をつくる。これを実証する、体感させるというのが私のねらいでした。それを見事にやり遂げてくれました。少しの人が奮闘してもできない、全校生徒を巻き込まなければできないことを、力を合わせてやり遂げたのです。

 本が読めるようになれば、大抵のことができます。読書は自分のペースでできる学習です。同じ説明を先生に、三回も要求することは難しいでしょう。しかし、本ならば分かるまで、何回でも読み返せます。そして、探せば自分の能力に合った本が大抵見つかります。ただし、本に触れなければ、この道はありません。手に取って開かなければ、始まらないのです。

 卒業にあたって、ぜひ読んでほしい本があります。ひょっとして、もう読んだ人がいるかもしれません。それは、内村鑑三という人が書いた『代表的日本人』という本です。これです。岩波文庫で、厚さたった9ミリ。

 代表的日本人と言ったら、みなさんは誰をとりあげますか。鈴木イチローですか。 それとも、錦織圭ですか。

 内村先生は、5人の人をあげています。これは、単に5人の伝記を並べた本ではありません。日本人のいいところを世界に向けて発信した本です。国際社会に生きる皆さんには、ぜひ一回は読んでほしいと思っています。

 どうして、私がこの本にこだわったかというと、皆さんの生活ぶりに代表的日本人を感じたからです。この本に書いてあることを、皆さんから教えてもらえたからです。

 その5人とは、西郷隆盛、二宮尊徳、上杉鷹山、中江藤樹、そして、日蓮です。

 歴史を知らない人には少し難しいかもしれません。5人全部に触れる時間はありません。ここでは西郷さんのエピソードを紹介しましょう。

 西郷さんを知っていますか。明治維新の立役者です。目はぱっちり、体は大きく、堂々としています。ちょうど、鵜井聡君が、着流し姿で下駄をはき、犬を引っ張っている姿を想像してもらえればいいです。

 あるとき宮中の宴会に招かれ、西郷はいつもの平服で現れました。着物に下駄履きです。退出しようとしましたが、入り口で脱いだ下駄が見つかりませんでした。そのことで、誰にも迷惑をかけたくなかったので、はだしのまま、しかも小雨の中を歩き出しました。城門にさしかかると、門衛に呼び止められ、身分を尋ねられました。「西郷大将」と答えました。しかし門衛はその言葉を信用せず門の通過を許しません。そのため西郷は、雨の中をその場に立ち尽くしたまま、だれか自分のことを門衛に証明してくれる者が出現するのを待っていました。 やがて岩倉大臣をのせた馬車が近付いて来ました。ようやくはだしの男が大将であると判明、その馬車に乗って去ることができました。

 西郷は人の平穏な暮らしを、決してかき乱そうとはしませんでした。人の家を訪問することはよくありましたが、中の方へ声を掛けようとはせず、その入り口に立ったままで、誰かが偶然出てきて、自分を見つけてくれるまで待っているのでした!

 待つことができること。それが日本人の誇れる素質の一つです。みんなの中にもそういうところはありませんか。私は感じます。西郷さんは、自分のことを少しも偉い人だとは思っていません。だだ、目の前の仕事を一生懸命にやる人です。争わず、相手の様子を尊重して、待つことができる人です。そういうところを、みなさんにも感じるのです。

 以前、ふるさとこの人インタビューで、料理研究家の橋本厚子さんに来てもらいました。橋本さんは、本校の卒業生です。都会で暮らしていて、再び足助にもどってきました。そのとき、「足助は、時間がゆっくり流れている」と感じたそうです。私は、それが待てる人をつくるのかな、と思いました。この本を読めば、他の所でも、皆さんと共通するところが多く見つかります。あとは、自分で読んで確かめてください。

 話は変わりますが、京都に松山大耕というお坊さんがいます。まだ、三十代後半の若いお坊さんです。彼が画期的だというラジオ番組があります。「8時だよ!神仏集合」という、兵庫県のFM放送の番組です。リスナーからの「お悩み」に、お寺のお坊さんと、キリスト教の牧師さんと、神社の神主さんが協力して、相談にのるという番組です。すごく安心できるといいます。

 彼は、また「宗教者駅伝」というものを発案しています。駅伝というのは、京都発祥の日本人が作った競技です。第一走者牧師さん、第二走者神主さん、第三走者お寺のお坊さんというようにいろいろな宗教に携わる人が襷をつないで走るのです。もともと宗教とは、人生に安心感を与えるために生まれたものです。なのに世界では、それで対立して争いが起こっています。

 日本人は、クリスマスを祝い、寺で除夜の鐘をならし、初詣でで神に祈るということをしています。この宗教の寛容性は、相手を尊重する態度から生まれるものです。この姿勢が世界を救うのではないかと考えているのです。聖職者が身を削って、この気持ちを感じるのが「宗教者駅伝」です。この駅伝は、今、世界に広がっているそうです。

 待つこと、寛容な心で人をつなぐこと、このことが皆さんにはできる気がするのです。

 教師をしていて楽しいのは、自分を越えていく人たちと一緒に過ごせることです。皆さんは、これから私を軽々と超えていくでしょう。皆さんには、そういう力があります。自分の仕事ばかりを優先させて成果をあげたり、人を蹴落として、のし上がったりする考え方は、西欧的な考え方とも言えます。学校文化は、それを強調してきたところがあります。

 今こそ、代表的日本人となり、世界で通用する人間になってください。

 最後になりましたが、豊田市教育委員会、地域の皆様、保護者の皆様には、温かい学校へのご支援、ご理解、ご協力に、深く感謝申し上げます。お陰で、のびのびとやりたいことができました。職員も、お子さんたちのために本当に熱心によく動いてくれました。ときには、思うように気持ちを受け止めてあげられなくて、涙する姿も目にしました。みんなは、いい先生に恵まれたと思います。しかし、十分でなかったところもあったと思います。その点については、お詫びしておきます。これからも改善できるところは、改善していこうと思っています。引き続き温かく支えていただければ幸いです。

 それでは、お別れです。元気でね、いい子たち。さようなら。

 平成28年3月4日 第69回卒業証書授与式 校長式辞より

【よくやりました。ありがとう】【素敵な歌をありがとう。心に沁みました】


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明日は卒業式

 早朝、ブラスバンドの楽器の音が力強く響いてくるようになりました。ブラスバンド部はこの時期出番が多くて大変です。明日は、卒業式の門送りで生演奏、6日(日)には飯盛座で開催される東日本チャリティコンサートへの出演、そして、29日(火)、同じく飯盛座で午後1時30分より、スプリングコンサートを開催します。スプリングコンサートは、定期演奏会のようなものです。多数の参加を期待していると思いますので、ぜひ盛り上げてください。

 2日(水)の自主活動の時間には、サプライズで私の卒業証書授与式を挙行してくれました。生徒会が中心となり全校生徒、教職員、給食の調理員さんまで集まってくださり、祝福していただきました。オン・ステージは、私の思い出そのものです。生徒とともに創るこの場が、本当に生徒のものになればいいなあと願ってきました。そこを飾り付けして、多くの祝電(生徒からのメッセージ)を掲示して、式場としてくれました。午前中は、大谷高校の卒業式に出席していたので、いつの間にこんなに準備をしていたのか驚きました。
 生徒会長の悠月さんから身に余る言葉がたくさん書き込んである卒業証書をうけとりました。こんなにいい生徒たちに囲まれて、ここの校長でよかったです。やりたいことをやらせてもらえて、本当に思い残すことはありません。

 生徒のことを親身になって考えてくださる先生方、地域のボランティアにも積極的に参加する生徒。地域の方からも多くの支えをいただきました。教師も生徒も一つになって、行事を全校で盛り上げられる校風もあります。ただ、見ていれば、整然と進んでいく学校生活に、これもやればできるぞ、これもやればできるぞ、と夢が膨らんでゆきました。そんな生活が終わってしまうのは、ちょっと寂しいですが、卒業生と同じく、新しい道を見つけて、「その場で咲ける人」を目指します。

 明日はいよいよ卒業式です。3年生の職員室への出入りが多くなりました。お世話になった先生方にお礼のメッセージを届けているようです。お昼の校内放送では、学校で一番怖い先生ランキングで盛り上がっていました。その間隙をぬって、来年度の生徒会候補者の教室演説が行われています。来週からは、この活気も半減すると思うと寂しいです。

 今、全校で明日の卒業式の準備を進めています。明日は、天候もよし、最高の卒業証書授与式で卒業生を送り出せると確信しています。

【本年度をもって定年退職。校長の卒業証書授与式を生徒がしてくれました】

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ありがとう3年生、感想集は私の宝

 1日(火) 足助高校の卒業証書授与式に出席しました。整然とした立派な式でした。足助中の卒業生が、学校表彰を受け、送辞、答辞も述べていました。活躍している先輩に拍手を送りたいです。年々卒業生の返事がしっかりしてきているように思います。大学に進学する子、専門学校に進む子、就職する子といるようですが、93名が全員立派に進路を決めたことをお祝いしたいと思います。

 6校時は、3年生への卒業講話をしました。5年間、愛教大附属岡崎中学校も含めると、7年間、この機会をもらいました。年度毎に、全く同じにならないように、少しずつ内容を入れ替えてやってきました。本年度は、その集大成です。とは言っても、その内容はたいしたことはありません。講話というと、あまりに道徳的な硬い話という印象があります。そういうものにはしたくないという思いがありました。笑いのなかにも「ああそうか」という納得があるものにしたい、そう考えています。

 はじめは、北陸の発明王「酒井弥(さかいみつる)」先生の話です。この先生の講演を直接聞いたんですが、爆笑ものでした。お亡くなりになっていますので、先生の語りを伝承できる人は限られていると考えています。講演を録音したわけでもないのに、これだけ再現できるのが自分でも不思議です。「飛ぶゴルフボール」「人工真珠の作り方」「べっ甲も作れます」「汗から惚れ薬」どれも話せますが、今回は「飛ぶゴルフボール」を紹介しました。卒業生になぜこれかは、分かったと思います。

 次は、脳の働きについてです。最近は、この関係の本を数多く集めています。「心はどこにあるのか」という疑問に近づくためでもあります。人は、目にしているものを自分勝手に解釈して見ています。そのことを分かってもらう資料を集めました。人はそれぞれなんだ、同じものを目にしても、違うものを見たように言うことがある。だから、自分の話がそのまま相手にも伝わっていると思わない方がいい。ましてや、そのことで腹を立ててもしかたがないということです。

 脳には、短期メモリと長期メモリがあります。一時的に情報を記憶するところで一たん情報を受け止めるのです。しかし、新しい情報が入ってきたり、その情報について考えたりしているとメモリが消費され、前の記録が消されてしまうという仕組みになっています。ゴミは捨てるのです。だから、生命維持に必要な恐怖を感じるような情報、繰り返しインプットされる情報については、重要と考え長期メモリに蓄えられます。トラウマになるのはこの働きによるのです。九九を覚えているのは、繰り返したからです。手をつかったり、体を動かしたりしたものを忘れないのは、多くの刺激を伴った情報は生命維持に関連するからだとも考えられています。その簡単な体験をしてもらいました。

 右脳と左脳の働きについても、そのさわりの部分を紹介しました。学校教育では、言語で考えることが多いので、左脳がよく使われています。右脳は、イメージでとらえるので、一度に多くの情報を処理できます。一枚の写真を言葉で説明するのは大変ですが、見せればその内容はすぐに伝わるということです。速読できる人は、ページを開いてシャッターを切るスピードで読んでいけるのです。1分間で200ページなんて軽いのです。内容を確かめたいときは、そのページの写真を呼び出して、読めばいいのです。左脳教育の弊害についても知らせておきました。

 KY式日本語の話をしました。さっそく、感想をKY式で書いてくれた子もいました。言葉遊びで、足中生の3K、下げの3D、上げの3Sも覚えておけば便利です。脳の刺激にもなります。

 高校生の新体操、集団床運動の演技も見てもらいました。身体機能の美、揃うことの美、表現することの美の感覚が伝わったようです。スポーツ派の子にとっては、がんばればここまでできるんだ、自分も限界まで頑張てみようというメッセージになったようです。

 最後に、ぱらぱらアニメーションで有名な鉄拳作『振り子』のショートムービーを観てもらいました。私は、30回以上観ていますが、飽きることがありません。最高傑作だと思っているので、ぜひ3年生にも観てほしいと思っていました。なぜか、人生「一生懸命」に生きたい、という気持ちにさせられます。

 雑多な要素で構成したようにも思いましたが、人間の集中力で考えると10分刻みの中に、集中(緊張)と脱力(リラックス)があり、その連続で組み立てるというのは、有効のように思いました。感想の中にも「あっという間に時間が過ぎてしまった」というのがありました。このプログラムを他の先生も使えばいいなと思いました。

 掃除が終わって、下校までの間に感想をまとめたものを3年の主任の澤田先生が届けてくれました。「特に何を書けと指示をしたわけではなく、学んだことでと言ったので、まとまっていないかもしれませんが……」ということでした。いつの間に書いたのかと驚きましたが、とてもうれしかったです。私の宝となりました。私は、最後の鉄拳『振り子』に感想が集中するだろうと思って読み出しました。しかし、それぞれの子によって印象に残ったものは、ばらばらに広がっていたのです。このことは、感想を書いてもらわなければ発見できなかったことです。改めて、子どもたちの感じ方は、その子の今もっているものによってそれぞれ違うことがわかりました。いい勉強になりました。

   【届けられた感想集】  【集中して、よく聴いてくれました】

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大きくなりました

 29日(月) 本日は、お昼の自主活動の時間に足助中学校同窓会の入会式を行いました。毎年3年生はここを境に足助中学校を支援し、見守る役割に変わります。
 中野会長さんをお迎えして、挨拶をしていただきました。その内容は、ホームページの同窓会ページで紹介します。それに応える誓いの言葉を、匠矢君が力強く述べてくれました。期待しています。そして、お世話になります。

 それに続いて、午後からは卒業式の予行練習をしました。その前に、3年生の皆勤賞の授与と後期善行賞の授与式を行いました。うち9か年皆勤賞が5名いました。本当に休まずよく通い続けたものだと思います。すごいことです。
 卒業式には、3名の方から祝辞をいただきます。教育委員さん、議員さん、PTA会長さんです。練習では、それぞれ役の先生が決まっています。ここは、これまで3年生が直接お世話になった先生に登場してもらって、お話をしてもらう時間にしています。言ってみればお別れのメッセージです。これも生徒たちの態度ができているから、この時間が単なる集団練習にならず意味のある時間に使えるということです。それがまた生徒の心に沁み、「いい式にしよう」という循環をつくると私は思っています。

 今回の登場は、水野先生、本藤先生、佐竹先生でした。三者三様のメッセージで、見応え、聴き応えがありました。こういうのがとても楽しいですね。校長役の大籔先生は、風邪気味で声の調子が悪く、今回はまとまった話は聞けませんでしたが、快進撃を続ける女子バレー部の監督として、いつかペップトークを披露してくれると期待しています。

 1年生のときは、体が大きいと感じていた女子も、いつのまにか男子の身長が伸びて、追いつき、追い越された感じです。壇上に上る生徒の姿を見ると、特にそんなことを思います。みんな大きくなりました。

 3月に入りました。今朝は、ぐっと冷え込み、稲武では雪景色だったようです。廊下の澄んだ空気の中を卒業式の歌声が流れてきます。卒業まで4日です。

【同窓会入会式で誓いの言葉を述べる】【皆勤賞を授与しました】
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星 笑顔とともに未来へ進め

 26日(金)5、6時間目、卒業生を送る会が行われました。ステージのスクリーンいっぱいに映し出されたオープニングの映像のクオリティの高さには驚きました。星が画面に飛び交い、一つになると3Aの入場です。劇風のパフォーマンスを加えた入場に、会場が沸きました。続く3Bは、ちょっと恥ずかしそうでしたが、ステージ上に並んであいさつをしての入場です。席を横長にして、3年生に見やすくする座席配置を考えていました。そういう気配りが大事です。
 
 テーマが映し出されると、実行委員長の釜屋さんのあいさつがありました。「三年生への感謝の気持ちを伝えるため、笑顔で喜んでもらえる昨年よりSHIN化した会にしたい」と意気込みを伝えていました。

 プログラムを紹介しておきましょう。
1 オープニング  すばらしい! SHIN化を感じました。
2 飾り付け紹介  モザイクアート(一万枚の記録写真で校舎を表現)
          ステンドグラスに変わる新しい提案でした。
          「卒業おめでとう」の花飾り
          3年生の名前入りのスター掲示
          個を大事にしていました。
          欲を言えば、何のスターかを示してほしい。
          「ダジャレスター」、「カラオケスター」とか。
3 全体レク その1 縦割り班別対抗「私は誰でしょう?」
4 3年生へのインタビュー
5 劇 3年生の思い出の授業風景を劇にしました。
6 全体レク その2 人間知恵の輪 みんなで手を繋いで
           くす玉割り
7 運営委員の企画 物の値段クイズ
          シークレット「今だから話せるあの子の秘密」
8 エンディング お世話になった先生からのビデオレター
         思い出のアルバム(PPT)

 実行委員会のリードのもとに、それぞれの係が、限られた時間の中で精一杯準備していました。全体レクの動きを見ていても、集団の動かし方に慣れを感じました。この辺りに、私は「SHIN化」を感じました。また、さすがに3年生は、ちゃんと乗ってあげていました。これが年上の余裕を感じさせるところです。1、2年生を尊重してあげているところがいいです。悪のりしない、3年生のこういうところが私は一番好きです。

 2年生も、そういうおとなしいところを受け継いでいますが、小さくまとまらない方がいいです。あなたたちは、もっとエネルギーをもっています。爆発的チャレンジ「やっちゃえ」が、できるのも1、2年生。失敗を恐れず、自分をさらけ出す大胆なパフォーマンスも観てみたいです。

 そこで大事だと思ったのは、コメント力です。特に実行委員などは、「今の動きは、思いやりを感じました。そんなことができる〇〇君を素敵だなと思いました」など、がんばってくれたことの評価をもっと言葉にして出してほしいですね。それが、きっかけになり、会を盛り上げることになります。友達のパフォーマンスを引き出すことに繋がるのです。すべったっていいんです。やってみることの価値を感じてください。皆さんは、感想を聞くという手法を手に入れたのですが、すぐ相手にそれを要求するのは、とても楽で、安易な方法だと思います。「SHIN化」とは、それに工夫を凝らして、次の段階へと発展させることです。誰かが、壁を破るきっかけをつくらないと、「SHIN化」は起こりません。

 もっと、積極的に、まずはリーダーから、コメントをしていきましょう。そうすれば、あなたがスターです。スターにあこがれて、スターが育つのです。大君にちょっと、その兆しを感じました。

【いい顔でインタビューしています】 【テーマ画面をバックに実行委員長あいさつ】

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同じように見えても

 山の色が変わってきました。杉の木が赤褐色に見えます。花粉の胞子が膨らんでいるのでしょう。あの花粉症の季節が来ました。また同じように巡ってきたのです。通勤途上の白木蓮の蕾も確実に大きくなっています。考えてみると、これらは昨年と同じ姿ではありません。木は生長し、枝も伸びています。山の姿も同じように見えますが、大きさは変わっているはずです。目にしているものは同じように見えて、昨年とは違うんだなあと改めて思います。

 さて、今日は、卒業生を送る会があります。3年生は身も心も、入学当時とは大きく変わったことでしょう。どういうところが変わってきたかな、と意識すると見えてくることがあるかもしれません。今日はそんな目で自分を振り返ってみるといいかもしれません。1、2年生も同じです。きっと今は、会を成功させようと一生懸命頑張って、そんなことは意識していないと思いますが、1年前の自分とは変わってきているでしょう。そんな変化を、行動の端に感じることができたら、今日は楽しい日になります。

 司書の原田さんが、「これ読んでみませんか?」と、『鴨川食堂』という本を紹介してくださいました。ちょっと読みだすと引き込まれていってしまうので、気をつけないといけません。NHKのBSプレミアムでドラマ化され、放映されているようです。確かめてみたら、明日土曜日、第6話の再放送があり、日曜日の午後11時から最終話の放送があるようです。見てみようと思います。鴨川食堂は普通の食堂ではありません。料理探偵事務所なんです。依頼人から、昔食べたけど今は食べられない忘れられない料理を再現して食べさせる仕事をしているのです。料理人として、よほどの腕がないとできませんよね。

 原田マハさんの小説に『旅屋おかえり』というのがあります。売れないタレント丘えりが、旅のできない人に変わって、代行の旅行業をする話です。人の小さな夢を叶える、幸せを届けるという点で、似ていると思いました。ありそうでありえない話です。だから、小説なんですが……。お互い、よい気持ちになる喜びを味わいたい、そういうことなら、日常にもできることがありそうですね。

 卒業生を送る会が、そういう会になったらいいです。

【生徒玄関に通じるパンジーロード】 【川瀬先生の掲示は、次の満開です】

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感謝会、第二弾

 現在、足助の古い町並み一帯では、「中馬のおひなさんin足助」が展開されています。日差しも、ずいぶん春の暖かさを感じられるようになってきました。3年生は、登校する日が、あと9日となりました。三寒四温という言葉もありますが、実際には一寒一温で、暖かくなってくる日が多いそうです。職員玄関にも幾種類かのかわいい雛人形が飾られています。

 さて、今日の自主活動の時間には、オンステージで衛生委員会主催の感謝会がありました。昨日に引き続いての第二弾です。今日は、給食センターから調理員の山田さん(代表)と栄養教諭の幸子先生をお迎えしました。花束の贈呈とお言葉をいただきました。そう言えば昨日は、お話をしていただく時間がなくて残念だったなと思いました。

 幸子先生からは、平均寿命と健康寿命の話がありました。平均寿命は、日本の女性が世界一、男性は世界第三位だそうです。これは誇るべきことですが、私たちは元気に動ける健康寿命を少しでも伸ばせるようにしたいものです。それには、食生活が大事ですというお話です。山田さんからは、幸子先生の指導のもと、生徒の皆さんに美味しいと言ってもらえる給食づくりにこれからも励みたいというお話がありました。

 生徒からは、「目によい食品にはどんなものがありますか」とか、「給食は、何時ごろから作り始めるのですか」とかの質問もありました。目については、アントシアニンを含む食物とか、よく言われますが、そればかりを取ることを考えるのではなく、栄養をバランスよく摂取することが大事ですと教えていただきました。また、給食は作ってから2時間以内に食べなければならないという決まりがあり、小学校分を作って配送してから、中学校分を作るので、中学校分を作り始めるのは、11時ごろだそうです。だから、中学校の給食は、いつも熱々でおいしく食べられるのだそうです。

 昨日は、図書委員会による本の紹介があり、今日は感謝会と、オンステージの活動も続きます。卒業生を送る会の準備で忙しいと思いますが、多くの生徒が集まり、盛り上げてくれるのはうれしいことです。

 今日は、公立高校の出願日です。3年生は、今一度、気持ちを引き締め受検に臨んでほしいと思います。最後の委員会、最後の生徒議会も終わり、式練習が始まっています。一日一日と、仲間と生活する時間が過ぎていきます。今日の足跡をしっかり残したいですね。

【職員玄関の雛飾り】  【衛生委員会主催:オンステージでの感謝会】

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感謝の心は、自立の証

 22日(月)全校朝礼を行いました。今日は、日ごろお世話になっている公務手の岡田さん、今井さん、図書館司書の原田さん、給食センターの松井所長さん、心の相談員の武田先生、事務長の佐藤さんの6名をステージにお迎えして、感謝の会をはじめに行いました。生徒会と3年生が中心となって、感謝の言葉を添えて花束を贈りました。いいことをしてくれました。先週の道徳で、3年生には「自立と依存の話」をしました。自立は依存と対立する言葉のようですが、人間は依存することなしに生きていくことはできません。お世話になっていることを自覚し、感謝の心をもって依存しているなら、それは自立しているといってもいいのではないでしょうか。

 午後からは、3年生が愛校活動をしてくれました。これは、お世話になった学び舎に感謝の気持ちを表してくれたということです。ありがたいことです。今年度は、階段と踊り場の木製の手摺の部分を磨いて、ニスを塗ること。校地内にある記念碑等を磨き、汚れを落とすこと。生徒用トイレを磨くこと。をしてくれました。どこに手を入れるかについても、よく考えてくれたと思います。意味あるところを磨いてくれたと思っています。最初は、公務手の岡田さんが、校舎の階ごとに色を変えて、教室のペンキ塗りをしたいと考えておられたので、その手伝いも考えていたようですが、準備や技術が必要ということで断念したようです。これについては、岡田さんが春休みにチャレンジしてくださるようです。それにしても、岡田さんの構想はスケールが違います。

 1、2年生は、現在今週末の「卒業生を送る会」に向けて準備を進めています。これも、お世話になった3年生に感謝の気持ちを伝えることです。どんな会にしてくれるか、とても楽しみです。卒業まで、もう2週間を切りました。

 今日は、ストーブなしの朝礼ですので、校長の話は短くしないといけません。暖かくなってきたとはいえ、まだ体育館は冷え込んでいます。何を話そうかな……。
 この頃気になっているCMがあります。そう、日産の矢沢永吉さんの「やっちゃえ、日産」です。有名なコピーライターが考えたのかと思ったら、どうやら矢沢永吉さんの生き方から導き出した言葉のようです。いくら言葉に出しても、行動に移さないと、自分を変えることはできません。思ったことを言葉に出すことも大事です。「言う気」は、「勇気」でもあります。そして、それを実行するから自分を変えられるのです。「こころ→ことば→こうどう」の3つの「こ」を磨くことを言ってきました。矢沢さんのこの言葉は、行動を後押ししてくれる言葉だなあ、と心に響いていたのです。
「やっちゃえ、足中」もいいですけど、「やっちゃえ、○○」。○○に自分の名前を当てはめてはどうでしょう? もう一歩が踏み出せないでいるあなた、自分の名前を入れて、心のなかで自分に向かって励ましてみましょう。

    【心こめて、磨いてくれた3年生に感謝です】
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日常に生きる

 18日(木)朝の読書タイムは、本年度最後の読み語りボランティアによる読み語りが各教室にて行われました。本日のメニューは、1A『わたしのおひなさま』と『ファーディのはる』、1B『きつねの三吉』、2A『おおはくちょうのそら』、2B『ひなまつりにおひなさまをかざるわけ』と『うんちをしたのはだれよ』、3A『おによりつよいおよめさん』と『さる・るるる』、3B『メアリー・スミス』、EF『ぼくにもその愛をください』でした。

 今日は、晴天。春に向けての息遣いが感じられるなかで語りが始まりました。語りの導入というのは気を遣うものです。ボランティアの方からは、「この学校は担任の先生がきちんといらっしゃって、生徒が聞く態勢になっているところから始められるのでいいですね」とお褒めの言葉をいただきました。本年度最後ということもあって、語りが終わると、図書委員の生徒がお礼の言葉とメッセージカードを添えて花束を贈りました。拍手も沸いて、よい雰囲気でした。いいことをしてくれました。

 校門坂から生徒玄関に向かう通路には、1年生が技術の時間に作った木製プランターにパンジーが植えられ、フラワーロードができていました。卒業を祝い、新入生を迎える準備が進んでいます。作ったものが、こうして生かされるというのがいいですね。

 自主活動の時間には、卒業生を送る会の準備と並行して、本年度最後の生徒議会が開かれました。参観しようと思っていましたが、来客があり、残念ながらできませんでした。議会を支えてきた皆さんには、お疲れ様でした。よい経験、勉強ができたと思います。次期生徒会役員に挑戦しようとする候補者も参観していたと聞きました。後期反省と申し送り事項が報告され、今回も議事録がまとめられることでしょう。こんな当たり前のことが、実はなかなかできないことなんです。それくらい毎日やることが多い中学生。役員はやるべきことを処理してきたのです。だから、やった方がいいのです。環境に適応しようとして、この能力が鍛えられたと思います。そして、日常というのは、このようなことを処理していく毎日の連続なのです。成長したと思いますよ。

 職員室入口の川瀬先生の掲示には、桜の花が満開になっていました。漢字に挑戦した子が花びらを付けていくのです。このような取り組みは、街頭でのティッシュ配りと同じで、目を向けてくれないことが多いのです。期待しすぎないで続けることが大事ですと、川瀬先生に言っていたのですが、予想に反して生徒が反応してくれたので、川瀬先生、大喜びでした。小さな学習が、月日が経ってみれば、大きな成果に、それも日常の真実です。今日もそんな一日が過ぎて行きました。

【読み語り:北帰行というんですよ】 【今日の川瀬先生の掲示】

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「怒り」を消す方法

 17日(水)、3年生は、卒業まであと2週間余りとなりました。今日は、公立高校の推薦入試で、何人かは抜けています。その機会をもらって、道徳の授業をさせてもらいました。2年A組で実践したものに手を加えて、さらに分かりやすくしたつもりです。他の先生にも実践してもらえる形にしておきたかったのです。

 前回からの改善点
 ・パワーポイントの説明のスライドを簡潔にし、動きを加えた
 ※BGMは、好評だった。
 ・A、B、C、Dの選択肢を選択肢順の解説にした  
 ・生徒の表情を見て、言葉を補い、説得の語りかけに心がけた
 ・個の考えを持たせてから、小グループで考えを出し合うようにした
  ※生徒が楽しめるのは、この時間である。この時間の確保に努めることが大事。
 ・ホワイトボードを使って発表させることで、考えを残し、見えるようにした
 ・参考にさせたいポイントを指摘させたり、板書で整理したりするようにした
 ・個に返し、今日の授業で学んだことを書かせた
  ※授業の評価として欠かせないが、時間が足りなくなった(45分授業)。
  ※50分授業なら、なんとかいけそう。

 日常生活では、怒れてしまう場面に何度も遭遇します。よく考えてみると、それは、相手に何かしてもらうことを期待していて、それが思うようにならなかったからの結果であることが多いように思います。つまり、相手に依存しているが為の「怒り」です。甘えられなかったことに対する不満のようなものです。
 その例として、授業では姉が、はがきを出しておいてくれなかった弟に怒る場面を取り上げました。同じような例で、「早く宿題をしなさい!」これも、子どもが思うように動いてくれないことに対する母親の怒り、と捉えられないこともありません。相手が自分の思うとおりにならないから怒れるのです。人のことで自分の感情がかき乱されている状態です。
 このように、人のことをコントロールしようとすると、多大なエネルギーを必要とします。しかし、自分の感情ならば、考え方しだいで、即変換できるのです。そのことで得られるのは、自分の心の平穏です。毎日を気分よく過ごすことができるというわけです。

 理屈で言えば、こんなことですが、実践には訓練が必要です。すぐに、怒れちゃうのが人間です。甘えてもいいのです。上手に甘えることです。そうすれば、相手の力も借りられるし、相手の失敗に対しても寛容な気持ちで接することができるのです。

 さて、生徒にはどれくらい伝わったでしょうか。短い時間でも、しっかり書けるところが本校生徒のよいところです。3年生も、しっかり書けていました。

 今日の授業の内容は、あてはまるなと思います。自分も妹がいて、そういう怒りになることがあります。そういうときいつも、あまり相手の気持ちを推し量ることもなく怒ったり、そのようになった理由を考えずに物にあたったりしてきました。今日の授業で、そんな状況に遭遇した際、どう対処したらよいかということを学べたし、考えることもできました。「ただ怒る」から一歩前進して、相手の気持ちを推し量ったり、自分の一次的感情を伝えたりすることで、少しずつステップアップしていきたいです。(3B−N君)

 私はこの授業を受ける前まで(最初に選択したとき)は、怒ったとき、「ぶち切れて、弟を無視」を選びました。多分、もしそういったことがあれば、無言の圧力で相手を反省させると思います。でも、今日の授業を受けて、それは相手に甘えているからだと学び、「そうだったか」とおどろきました。だから校訓でもある「自立」した自分を目指すためにも相手を受け入れることを「今日」から始めてみようと思います。校長先生がおっしゃっていたように、自分の感情(一次的感情)を伝えるのも一つの手だなと思いました。(3B−Mさん)

 今日の授業で今までに私にも似たようなことがあって、そこまで重要ではないものは許していたけれど、重要なものはとても怒っていました。しかし、相手側がミスったのも自分の責任でもあるし、相手のことを頼り過ぎていた面もあるので、そう言うところでは感情ばかりになるのではなく、一度冷静になって考えることも大事だと思いました。また、ミスったときにどう対処するのかも、人に聞くばかりではなく、自分で考えることも大切だと思いました。また、相手へかける言葉も自分のことばかり考えるのではなく、相手のことも考えるようになりたいと思いました。(3A−Yさん)

 私は今までにこのような経験があったことがあります。その時、「私がバカだった」というあきらめや、つい弟に怒ってしまったことがありました。でも、今日の授業から、それは弟に対しての甘え、依存してしまっていると思いました。この時、自分が弟にかける言葉を今までは、ただ強い口調で言ってしまっていただけだったけれど、自分が今こういうことで(一次的感情)で怒ってしまっているんだよと言ったり、自分の悪かったことを言ったりして、次はこうするよという言葉をかけて、自分も反省しながら、相手を安心させる言葉をかけていきたいと思いました。(3A−Rさん)

 まだまだ、紹介したいものばかりですが、紙面の都合でこれくらいにします。実践することは簡単ではありませんが、具体的な場面を想起したり、理屈を理解したりはできたようです。怒りは、二次的感情です。その下には怒りのもとになる感情(一次的感情)、残念だ、悔しい、辛い、悲しい、怖い、不安だ、寂しいなどがあるのです。だから、「私はとても残念だったの、それで悔しくて怒ってしまったの」とか、その感情を相手に伝えることで、気持ちを受け入れてもらえる素地ができます。すると、落ち着いた気分を取り戻せるのです。心の安定が、自分の前向きな力を引き出します。これからの人生に役立ててもらえれば幸せです。

【小グループの話し合いが楽しい】 【自分たちの考えを伝えるのが楽しい】

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インプットしてますか

 2月3週目に入りました。テスト週間も終わり、今日から卒業生を送る会の準備期間です。先週は、このブログも1回しか更新できず、もっぱらインプットの週となってしまいました。1、2年生は、テスト週間、3年生は公立推薦の面接練習であわただしく過ぎていきました。生徒会も、来年度前期生徒会役員選挙に向けて動き出しています。年度末のまとめの時期を迎えました。

 さて、校門坂では男子バスケとボール部の坂ダッシュが再開されていました。テストも終わり、また部活の日々が始まりました。とは言っても、午後は卒業生を送る会の準備で部活はできません。

 今朝、職員室の私の机の上に2つの盾が届いていました。弓道部女子全国大会の出場記念の盾と女子バレーボール部ウインターカップの優秀選手賞の盾です。この大会は、中部地域の強豪が集まる大会だと聞いていました。66チーム中6位の成績だったそうです。今回は、萌加さんが優秀選手賞を獲得しました。西尾カップでは、2位で、里奈さん、姫花さんが優秀選手賞を獲得しています。女子バレー部は、ケーブルテレビで、ひまわり杯の様子を放送していたそうです。見たかったですが、見逃しました。大活躍でうれしいです。

 このごろの読書は、映画『リトルプリンス』で話題になった原作『星の王子さま』の作者サン=テグジュペリです。『人間の土地』と『夜間飛行』を読みました。訳者は、堀口大学です。『星の王子さま』の絵本を見せてもらったことをきっかけに、サン=テグジュペリについて、もう少し知りたいなと思ったからです。飛行機乗りであることは分かっていましたが、上空は寒いだろうし、狭い操縦席に何時間も乗っていて、何を考えていたのだろうという興味もありました。創作のエネルギーの源を探りたいとも思いました。訳者のせいでもあると思いますが、格調の高い文章に感動しました。

 上橋菜穂子さんの守り人シリーズ全12巻も文庫本で揃えました。それは、NHKでドラマ化されると聞いたからです。バルサ役は、綾瀬はるかさんだそうです。まだ、2、3冊しか読んでいないので、もう一度通して読んでみようと思います。これは、NHKの超大作となるでしょう。

 映画では、仲間から何度も見たかと言われていた『世界の果ての通学路』をNHKで放映していたので、ようやくにして見ました。何時間もかけて学校に通ってくる子どもたちの「学校に行きたい」という気持ちが胸を打ちます。子どもたちの目がきれいです。子どもを賢くしたいという願いは、世界のどこの親の気持ちも同じだなと思いました。私たちは、来るだけの価値のある学校にしなくてはいけません。

 Eテレ水曜日午後10時から放送している「100分de名著」もお薦めです。今月はアドラーの『人生の意味の心理学』。解説者は、『嫌われる勇気』の岸見一郎さんです。岸見さんのこの本は、図書室にも入れてあるのでぜひ読んでみてください。生徒の中にも借りている人がいて、うれしく思いました。勉強になりますよ。先週のインプットは、こんなところです。

【机の上に届いた記念の盾】 【川瀬先生の先週の掲示】

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やる気のスイッチ入ってますか

 テスト週間に入りました。先日の1、2年生の学習診断テストでは、「この子は目覚めたかも」と予感するくらい成績を伸ばした子もいたようです。うれしいですね。学習に対するなんらかの手応えを感じたらしめたものです。その子は、集中力が増していると思います。

 何でもそうですが、やる気のスイッチを入れるのは自分です。外から、いろいろな人がアドバイスをしてくれたり、場をつくってくれたりしますが、最後のところは、その子自身が踏み出さないと結果は出ません。やる気のスイッチが入ると、今まで見えなかったものが見えるようになります。

 人間は、見ようと思うものしか見ていないと言われます。例えば、信号機の青は、右端でしたか、左端でしたか、と改めて聞かれると、どうだったかなとなります。そんなことは意識していないので、脳が省略しているのです。ローソンの看板の文字の背景には何が描いてありますか。思い出せない人もあるのではないでしょうか。看板はよく目にしているのに。意識していなければ見えているものも見えないのです。意識を呼び起こすのが目標です。

 今回のテストでは、何を目標にしていますか。それによって、見えてくるものが違ってきます。見えてきたら、取り組み方を考えてみましょう。目標を100%達成したいなら、数値に置き換えて目標が表せないか考えてみましょう。そうすると目標が目に見えるようになります。自分が、目標に向かって近づいているかどうか意識できます。それが行動を起こす力になります。その循環をつくるのです。

 本年度、図書の貸し出し冊数1万冊を目指した取組をしてきました。その結果、前期の図書委員会は、5千冊を超えることを前期の目標としました。すると、今月は何冊借りられればいいか、次の目標も出てきます。行事の多い、忙しい月もあります。この週にしか借りられないとか、この週ならいつもより多く借りられるとかの見通しもできてきます。そして、みんなの意識が途切れないように呼びかけてきました。だから、前期で昨年一年間の数値に追いつくくらいの数値を出しました。後期に、余裕をもってバトンタッチできたのです。

 後期は、さらに数だけでなく、本の選び方に着目し、本の紹介やミッションを提示することによって、目標を意識させました。目標を達成するために行動を起こしていたのです。これが、目標達成の力となりました。1月には、目標の1万冊を超えたのです。私は、どうすれば目標を達成できるかの実例をつくってくれたことがうれしかったです。他のことでもまったく同じように考えればいいからです。

 迷路の問題を解く一番早い方法知っていますか。ゴールからスタートへたどっていくことです。ゴールとは、目標です。ゴールから逆算して計画を立てていくことです。ゴールを意識せず迷路を歩くのは、時間の無駄です。あなたは、当面のゴールをどこに置きますか。そして、ゴールした自分の姿をイメージできますか。できれば、それを数値に表せないか考えてみましょう。勉強時間を1時間から1時間半にする。問題集を2冊やり遂げる。ボールペン2本分、漢字を書く。日記を200ページ以上書くなどでいいです。もちろん中身が問題ですが、走り出す前からフォームの修正なんかできないでしょう。走りながら、あるいは走ってみて、ここを修正していこうとなるはずです。できそうもないと動かないのが一番問題です。そして、一週間、一ヶ月、三ヶ月、半年、一年先を見通す感覚を身につけていきましょう。年度末の今は、考えるチャンスです。

 川瀬先生が、職員室の入り口のホワイトボードに、旬のニュースや季節の風物、知っておいてほしい漢字や言葉を掲載していてくださいます。3年生の学習診断テストで出題された漢字の問題が、掲示されていたものと同じで、問題を的中させたと一時話題になりました。これを毎回読むことだって、目標になります。やる気にスイッチが入っていれば、こういうものも見逃さなくなります。

 【このスペースは私がもらってもいいですか、と川瀬先生が続けています】

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ありがとう2年A組

 昨年11月下旬、2年B組で道徳の授業をさせてもらいました。生徒たちには言うことはありません。立派な態度で授業に向かってきてくれました。しかし、私の準備不足で、消化不良の授業になってしまいました。今度こそは、もっと考え抜いて授業をしたいと構想を練っていました。
 今度の学校公開日はいつですか、と教頭先生に聞くと、2月19日ですということでした。よし、学校公開日に保護者も交えて、今度は2年A組で道徳の授業をやろうと思いました。親子で同じことを考えるのは、家庭での話題にもなっていいのではないか。生徒がいかに大人の考え方に近づいているか知ってもらうのにもよい機会だと思ったのです。その方が、自分のモチベーションも高められると思いました。

 しかし、その日は私立高校の卒業式と午後から校長会議も入っていて、一日出張でした。それで、担任が休みをとっていた今日2日(火)にやらせてもらうことになったのです。

「怒り」の気持ちとのつきあい方を考えてみたいと思っていました。ベースにしたのは、2年B組のときに使った野口嘉則さんの「人生を快適に過ごすための知恵」です。心理学講座のようになってしまうので、そこをなんとか授業のスタイルにできないかと思いました。大人でも中学生でも同じように考えられる、まさに親子道徳にふさわしい主題だと思ったのです。野口さんの考え方は、「怒り」は「依存」の気持ちと繋がっているというものです。つまり、相手が自分の思うように動いてくれない、やってくれないから頭にきてしまうということです。自分の都合で相手に動いてもらう、これは、相手に甘えているということです。

 日常起こりそうな姉弟の会話を資料にしました。参考までに、野口さんの本では夫婦の会話になっていました。

 (夕方、姉が帰宅して)
 姉:頼んでおいたハガキ、出しておいてくれた?
 弟:あっ、ごめん!忘れてた!
 姉:なにい?今日の消印が締め切りだったんだよ!楽しみにしていた懸賞だったのに、どうしてくれるのよ! (怒り)

「さて、あなたが姉だったら、この後どうなるでしょう?」と、問いました。
「選択肢を用意したので、自分に近いものを選んでください」

A ぶちきれて、弟を無視する。
B 弟に頼んだ私がバカだったとあきらめる。
C 「責任とって、郵便局へ届けてこい」と言う。
D 「しかたがないわね」と、許してあげる。

 クイズミリオネアのBGMを流して、生徒には、自分の選んだところにネームプレートを置いてもらいました。授業でBGMなんて今までになかったので、ちょっと遊んでみました。何の音楽か世代が違うので分からないはずですが、気分的に合っているなと感じていたと思います。その証拠に授業が終わった後、二人の子が寄ってきて、「先生、授業でBGMを使うなんて画期的だね」と言ってくれました。

 選択肢とその解説は、私自身が考えました。だから、それが適切であるかは吟味してもらう必要があるでしょう。ここでは、省略します。

 解説の後、生徒たちに考えてもらったのは、「弟はこの会話の後、姉の剣幕にフリーズしてしまいました。その様子を見て、自立した考え方をもった姉は、言葉をかけてあげました。弟に安心してもらうためには、何と言えばいいでしょう」です。

 さて、あなたなら、何と言いますか? 正解が用意してあるわけではありません。みんなで知恵を出して考えましょう。もちろん、正解らしきものは見えているはずです。

 こんな筋書きでしたが、実際には思ったようにはいきませんでした。校長の授業でもあり、生徒たちもかなり緊張していました。どうしても、心理学講座のような雰囲気になってしまうのと、他の先生方も追試できるように指導案を書いたので、それに忠実にやらないと、という意識が先行してしまい、生徒の反応に合わせて柔軟に対応することができませんでした。つまり、あがっていたのですね。しかし、見ていた先生方が、もう一度これを試してみたら、もう少しよい授業になると思います。

 今日の授業で学んだことについて、生徒のみなさんがたくさん書いてくれていたのでうれしかったです。良い勉強をさせてもらいました。2年A組のみなさんありがとう。

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