新着情報一覧

なぜ、キャベツは朝3時から収穫するの?

公開日
2026/08/04
更新日
2026/08/04

校長室から

 群馬県嬬恋村。

 

 50年以上にわたってキャベツの生産量日本一の地域です。

 6月下旬から11月上旬にかけてがシーズンで年間1億6000万個を栽培しています。嬬恋村には広大なキャベツ畑が広がっています。近くにある浅間山の火山灰によってできた土「黒ボク土」は農業に向かない場所だと言われてきました。昭和のはじめ、嬬恋村に住む森田啓次郎さんという方を中心に7名の方が、寒くて、土地があまり農業向きではないこの地で「何か作れないか?」と岩手県や長野県の農家の方に学びに向かいます。火山灰は、水はけがよく、さらさらしています。嬬恋村は標高が800m~1400mにあるため、夏でも気温は15度~20度で涼しいです。高冷地であるため、寒暖差が大きく、朝は露(夜から朝にかけて、葉っぱや地面にたくさんの水のしずくがつく現象)がつきます。これらの特徴・学びを生かし、キャベツを作り始めたそうです。


「寒暖差」は、糖分の蓄えに生かされました。嬬恋村のキャベツは甘いんです。


朝露」は、葉が柔らかく、みずみずしい生で食べられる美味しいキャベツを育てました。


「黒ボク土」のさらさらした土は、キャベツが根を伸ばすのに生かされました。


「気温の低さ」は、他の地域でキャベツが育ちにくい時期に出荷でき、値段の安定に繋がりました。



 

 なぜ、朝3時から収穫するのか?


 太陽が出てしまうと、植物は光合成を始め、蓄えた糖分、水分を成長のために使ってしまいます。つまり、太陽が出る前が、最も糖分・水分を含んだ状態になり、新鮮で甘いキャベツを収穫できるのです。また、朝とったキャベツを急速冷蔵し、専用のトラックで東京や名古屋、大阪などの大都市圏に運び、お店のオープンとともに朝採れのキャベツとして販売できます。


 このように先人のアイデアと現在の人の工夫によって、全国で美味しいキャベツが食べられるようになったそうです。「ピンチをチャンスに変える」取組を紹介しました。