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割れた茶碗(ちゃわん)は元に戻らない

公開日
2026/01/19
更新日
2026/01/19

校長室から

「割れた茶碗は元に戻らない」この言葉は、中国の周という国で活躍をした太公望という方のエピソードが由来です。「覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)」とも言います。

 お気に入りの茶碗を落として粉々に割ってしまった時、接着剤でくっつけたとしても、元のつるつるでピカピカな状態には戻りません。傷跡が残ったり、強度が弱くなったりします。

 この言葉が本当に伝えたいのは、物だけでなく「人間関係」のことです。
 友達にひどい悪口を言って、相手の心を深く傷つけてしまった。
 大切な約束を破って、相手をガッカリさせてしまった。
 あとから「ごめんね」と謝ることはできますが、相手が傷ついたという「事実」や、失ってしまった「信頼(しんらい)」は、割れた茶碗と同じで、完全には元通りになりません。

 「もう戻らないからおしまいだ」「どうせやっちゃったことだから、もうどうしようもないじゃん」と悲しむための言葉ではなく、次のことを大切にしようという教えです。
 
『やる前に一度立ち止まって考える』
「これを言ったら相手はどう思うかな?」
「これをしたら後悔しないかな?」
 と想像することです。

『今あるものを大切にする』
 壊れてから後悔するのではなく、今ある友達や家族、持ち物を大切に扱いましょう。もし失敗してしまった時は、無理に元通りにしようとするのではなく「次は絶対に同じ間違いをしない」と決めて、新しく良い関係を築いていくことが大切だという教えです。