新着情報一覧

高橋・美里・益富地区合同 防災講演会より

公開日
2025/12/15
更新日
2025/12/15

校長室から

「災害に備えよ」
 先日の13日(土)の午後から高橋・美里・益富地区合同 防災講演会が区長会の方が主催で、高橋コミュニティセンターにて行われました。200人ぐらいの方が参加されて、地域活躍部 防災対策課の小菅 祐山さんのお話を聴きました。小菅さんは昨年まで自衛隊に37年間所属されていて、様々な場所の復興支援に向かわれていました。たいへん為になるお話でしたので、みなさんにも共有したいと思います。

 ◎自助、共助、公助
「自分の命は自分で守る」(こども園、小学生の子も)「守った命をつなぐ」
 H29九州北部豪雨では12時間で545mmの雨が降りました。「線状降水帯」という言葉を聞いたことがあると思います。冷たい寒気(5500m)に温かい空気(500m)がぶつかって起こる現象で、同じ場所に留まる場合に起こります。九州北部のその地域は、真砂土というサラサラの土でした。大きな岩をその土が運び、家々を破壊しました。到着した時には1階部分が土に埋もれていました。多くの住民は垂直避難(家の2階以上に避難すること)を行い、助かりました。感覚としてですが、1時間に100mm以上の雨が降ったら、どんな場所でももちません。非常に危険な状況と考えてください。九州北部では1時間に129mmの雨が降りました。災害の傾向として、広い川よりも小さい川の近くで多くの人が亡くなっています。この災害では41名の方が亡くなりましたが、36名の方は行動せずに亡くなっています。5名の方は避難の途中で亡くなっています。「今まで大丈夫だった」という正常化バイアスが働き、避難をためらわせてしまうのです。情報をしっかり集め、早めに行動することが大切です。

 ◎防災は…
 H30 東広島市での土砂災害です。岩に飲み込まれた災害でした。土砂災害では、においがすごいです。水にしろ、土にしろ、一度、埋まってしまったクルマはにおいが強烈で、もう1度乗ろうとはなかなか思えません。自衛隊は遺体の捜索をすることがありますが、遺体はまた別ものです。異なる強烈なにおいがします。なので、隊員は常にマスクをして行動をします。この災害では94名の方が避難する場所でしたが、避難せずに犠牲に遭います。ご自宅が土砂災害の危険地域なのかを市のHPや防災マップで確認してほしいと思います。防災は「段取り8分、状況判断2分」と言われます。つまり、事前に避難場所、避難経路を家族で話し合ったり、食料、水などを備蓄したり、家具などの転倒防止器具を設置したり、さまざまな準備をしておくことで8割助かるのです。大きな災害は15年に一度ぐらいの割合で起こっています。2000年の東海豪雨では午後10時以降に強い雨が降りました。川が氾濫をしました。矢作川では川幅を広げ、1.4m川底を掘り下げる工事を行い、大規模豪雨に備えています。

 ◎最近起こった災害
 静岡県で起こった竜巻被害。渦が積乱雲に巻き込まれて起こるのが竜巻です。言い換えれば積乱雲がなければ、竜巻は起こりません。積乱雲は台風が来ると起こりやすくなります。台風の東側100km〜600km付近で起こっています。(かなり遠くにいても起こるのです)9月に多いのも特徴の一つです。アメリカなどで大きな竜巻が起こったというニュースを聞きますが、日本でも多重渦(たじゅうか)といって、直径1kmクラスの竜巻が起こると言われています。
 四日市市で起こったゲリラ豪雨。地下に停めていたクルマ200台以上が水没をしました。1時間に123mmのゲリラ豪雨(線状降水帯ではない)が起こりました。
 青森県の地震。まだ大きな地震が起こるかもしれないということですが、日頃の準備が大切だと、頻繁に訴えられています。 
 南海トラフ大地震 いろいろな予測や過去の記録がありますが、少なくとも80年は起こっていません。東日本大震災などでもそうでしたが、液状化現象というものが起こり、地面がドロドロになることが予想されます。そのため、水道管が使えなくなり、復旧にかなりの時間を要することが考えられます。公助で助けに行こうと思っても、道がガタガタでクルマが通れないことも考えられます。一本しか道がない場合、その道を直しながら進むしかないのです。水道は7日間経っても4割の地域で、断水が続く恐れがあります。電気、水道、ガスのライフラインの中で、最も時間がかかるのが「水」です。1人3ℓの水が1日に必要になります。7日で21ℓ、これを家族の人数分準備できるとよいでしょう。地震による死者の6割は圧死です。つぶれた家に圧迫されて亡くなっています。豊田市では条件はありますが、無料で耐震診断を行っています。家具固定の部品も自主防災会を介して、無償で手に入れられます。

 ◎もし地震が起こったら
 意外と対策(準備)が練られていなくて、地震が起こって困るのが「トイレ」です。水が流れず、下水管も壊れている可能性が高いので、汚物が流れず、溜まっていきます。それでも排尿したいので、その上からでも汚物が溜まり、悲惨な状況になるそうです。トイレが使いづらいので、水分を補給することを控える人が出てきます。するとエコノミー
症候群に陥ります。最悪の場合、血管がつまり、死にいたることもあります。「守った命をつなぐ」ためにもトイレの準備は重要です。例えばAmazonでは100パックを5000円ぐらいで販売しています。一家にワンセット準備しておいてもいいかもしれません。においを抑え、固める液剤も入っています(燃えるゴミで捨てられますので、それ用のゴミ箱を準備しておくとよいです)ちなみに1人1日に5回使うと言われています。もし、そういった物がなければ、段ボールやビニル袋を活用して代用するのもアリです。

【家を離れ、避難する際は】
1 ブレーカーを落とす
2 水の元栓をとめる →使えるようになったら外の蛇口をひねり、綺麗な水が出るようになったら家の中も使う
3 ガスの元栓をとめる
4 戸締りをする(火事場泥棒が必ずいます)
5 長靴△、靴◎
6 足元をつつける棒(傘でもOK)をもつ

 日頃から防水マスの確認しておくと家の中の浸水を防げる可能性が高まります。

 小菅さんのお話を聴いていて、我が家もトイレパックは買っておこうかなと思いました。